犬と戦争 ウクライナで私が見たこと (2024):映画短評
”動物を救うことは、人間を救うこと”
戦争は大義で語られ、我々もリーダーたちの国威発揚に安易に踊らされ、本質を見失いがち。だが本作を見れば、戦争の本質が見えるはず。戦火の中、シェルターで置き去りにされ、命果てた無惨な犬たちの姿。そんな不幸な犬たちを救うために命懸けで奔走しているのは、戦争でPTSDを発症した元軍人。彼は壊れた心を動物によって癒やされたという。同様にウクライナでは今、保護犬の散歩ボランティア希望者が増えているという。元軍人の言葉が響く。「動物を救うことは人間を救うこと」。誰もがもう争いの歴史に疲弊している。この企画は報道番組で断られたそうだが、ウクライナ侵攻の何よりの真実を映し出している。
この短評にはネタバレを含んでいます


















