劇場版 それでも俺は、妻としたい (2025):映画短評
センシティブなテーマを扱ったスクリューボール・コメディかも
赤裸々な題名だが中身はカップルの避けられぬ実相、セックスレス、いやセックスロスを通してのコミュニケーションの話に。原作・監督・脚本の『喜劇 愛妻物語』(19)に続く、自虐か露悪か、虚実混交(ファクト多めの)足立紳&晃子夫妻劇場だ。演じた風間俊介とMEGUMI、息子役の嶋田鉄太(11歳)の達者さに舌を巻く。
ソリが合わないようで「破れ鍋に綴じ蓋」的関係に思わず吹き出し、見方によってはセンシティブなテーマを扱ったスクリューボール・コメディにも取れる。超望遠の引きの画から、ダメ夫の表情を狙い撃ちするスナイパーズーム(筆者の造語)に快哉。先行TVドラマ12話分のエキスがこの劇場版に濃縮されている。
この短評にはネタバレを含んでいます




















