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俺ではない炎上 (2025):映画短評

2025年9月26日公開 124分

俺ではない炎上
(C) 2025「俺ではない炎上」製作委員会 (C) 浅倉秋成/双葉社

ライター2人の平均評価: ★★★★★ ★★★★★ 4

相馬 学

SNSの暗部ではなく、現象をサスペンスに昇華

相馬 学 評価: ★★★★★ ★★★★★

 SNSという現代的なエッセンスを、正統派のサスペンスに落とし込んだ良質の娯楽作。

 身に覚えのない殺人投稿によって犯罪者に仕立て上げられた男の必死の抵抗に、真犯人捜しのミステリーが絡む。その過程で、主人公が他人からどう見られていたのかがわかってくる人間ドラマの展開の仕方も上手い。久しぶりにダメ男役に挑んだ阿部寛の妙演にも引き付けられた。

 SNSを題材にした作品は少なくないが、その暗部、すなわち発信者の汚らしさにあえて切り込まず、あくまで現象としてとらえているのもイイ。胸糞に陥らないという意味で、正しいエンタメ映画。

この短評にはネタバレを含んでいます
村松 健太郎

巻き込まれ型サスペンスの理想形

村松 健太郎 評価: ★★★★★ ★★★★★

SNSでの炎上を扱った巻き込まれ型のサスペンスの現代的なものの一つの理想的な形を見ることができる一本でした。シリアスにもコメディにも巧く振れる阿部寛だからできた映画と言えるでしょう。この人は本当に悲喜劇のバランス感覚が優れていて物語を牽引してくれます。こういったテイストの映画で2時間を越えて来るので見ている側のテンションが途切れないかと心配になりましたが、あれこれと仕掛を施していて飽きさせず一気に見せてくれました。真相の部分も含めて色々、仕掛けが多いのでネタバレを気にされる方はお早めに劇場に行かれることをお薦めします。

この短評にはネタバレを含んでいます
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