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入国審査 (2023):映画短評

入国審査 (2023)

2025年8月1日公開 77分

入国審査
(C) 2022 ZABRISKIE FILMS SL, BASQUE FILM SERVICES SL, SYGNATIA SL, UPON ENTRY AIE
斉藤 博昭

77分、限定空間での急展開、恐るべきレベルの緊張感

斉藤 博昭 評価: ★★★★★ ★★★★★

アメリカの入国の際に何度か経験した身からすると、本作の審査官の厳しさ、怖さはリアル過ぎ。人間的な優しさは見せつつ、決して同情することはない。特に第2次トランプ政権になった今、そこを重ねて観ると、「まさかそこまで」な対応も生々しいばかり。

正式な移民ビザを取得した事実婚カップルの「甘さ」や「怪しい部分」が徐々に明らかになる流れは、2人の性格描写も含めた脚本の巧妙さで、ぐいぐい引き込まれる。入国の真意の部分で中盤からはサスペンス度も急加速。

上映時間77分と短いが、濃密な空気は一瞬も崩れることなく望外の満腹感を得られる。そして物語が終わった後にも想像が広がり…という意味でムダのない映画の見本。

この短評にはネタバレを含んでいます
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