ナイブズ・アウト:ウェイク・アップ・デッドマン (2025):映画短評
ミステリーの王道+オリジナル勝負でR・ジョンソンの才能に敬服
今回は片田舎の教会が舞台なので、シリーズ1作目のムードに戻った感じ。その分、英国ミステリーらしさが濃厚に。被害者の本当の顔、限定空間での複数の容疑者、探偵と相棒になる存在(彼も容疑者なのだが)のコンビっぷり、そしてトリックや凶器の表現など、アガサ・クリスティー的な王道を堪能した。
一方で現代テクノロジーも巧妙に利用。動機や終盤の流れ、おどろおどろしい描写は日本の横溝正史作品とも重ねたくなり、いろんなアングルから大満足!
ダニエルのブランは「ちょっとズレた」言動が名人芸の域に達しているが、今回はやや控えめな存在感か。その分、相棒役となる新任司祭のジョシュ・オコナーが悲喜こもごもで共感誘う名演技。
この短評にはネタバレを含んでいます





















