エレベーション 絶滅ライン (2024):映画短評
ライター2人の平均評価: 3
暇つぶしにはちょうど良いポスト・アポカリプス系モンスター映画
リーパーと呼ばれる巨大モンスターの大群が出現し、全人類の95%が殺されてから3年後。限られた安全圏で暮らす男女グループが、それぞれの目的のためにリーパーが棲息する危険地帯へと足を踏み入れる。なんだか『クワイエット・プレイス』にそっくりね…と思ったら同作のプロデューサーが手掛けた映画だった。あちらが「音を立てると危険」だったのに対し、こちらは「地上2500メートル以下は危険」。要は高いところに逃げればオッケー。いまひとつ緊張感に欠けることは否めない。ただ、アンソニー・マッキーにモリーナ・バッカリンという豪華な顔合わせは魅力的だし、低予算にしては技術的なクオリティも高い。暇つぶしはちょうどヨシ!
壮大なロッキー山脈でスリリングな物語が展開
「クワイエット・プレイス」「バード・ボックス」などに通じる設定ながら、これはこれで面白い。ロッキー山脈という実は映画にあまり出てこない壮大な舞台がビジュアルのユニークさやストーリーに貢献。アンソニー・マッキーの魅力はいつもながら抜群。もっと良いのは、モニカ・バッカリンのキャラクターが、ありがちなただの女性役になっていないこと。特にクライマックスの彼女はすばらしい。モンスターのデザインはとりわけ新しくないものの、恐怖はしっかり感じさせ、90分間、スリリングに話が進む。あまり説明がなされないのも「クワイエット・プレイス」(少なくとも1作目の)と同様。ただシンプルにその世界に入って楽しもう。




















