サッパルー!街を騒がす幽霊が元カノだった件 (2023):映画短評
タイの新鋭監督による幽体離脱ホラーコメディ
なんと現地での興行収入30億円! 96年生まれの新鋭監督が作り上げたタイ製ホラーコメディ。「サッパルー」とはタイ語で「葬儀屋」のこと。舞台になっているイサーン地方の葬儀の習俗を忠実に描いているのだが、主人公たちがあまりにいい加減なので、つい笑ってしまう。幽霊の出方はドリフ的だが、幽体離脱のシーンはトリップ感抜群。ずっとバカをやっている主人公たちだが、この世を去ってしまった人たちへの思いは強く、彼らの涙に不意に胸を打たれる。「タイバーン・ユニバース」というシリーズもののため、登場人物の人間関係にちょっと戸惑ってしまうかも。人物相関図が欲しいところ。
この短評にはネタバレを含んでいます



















