万事快調<オール・グリーンズ>:映画短評
ライター2人の平均評価: 4
力づくでも未来を切り拓かんとする少女たちが痛快!
閉塞感に包まれた日本の田舎社会に辟易し、ここではないどこかへ逃げ出したいと願う若者を描いた青春映画は少なくないが、しかしここまで突き抜けた作品は珍しいかもしれない。なにしろ、主人公の女子高生トリオが田舎脱出のために選んだ資金調達手段は、「大麻を栽培・密売して荒稼ぎする」という犯罪行為なのだから。しかも悪びれた様子など一切なし(笑)。フェミニズムに多様性に原発といった時事問題、ハーヴェイ・ミルクにカサヴェテスに『太陽を盗んだ男』などのサブカル・ワードを随所に散りばめつつ、どんな手を使ってでも未来を切り拓こうとするJKたちの不器用な危なっかしさを全肯定していく。実に爽快な映画だ。
ヤバい青春を彩る、奇跡のキャスティング!
女子高生が学校の屋上でハッパを栽培するだけじゃ終わらない『トレインスポッティング』×『8miles』な青春映画。ひたすらハードボイルドでやさぐれた南沙良に、セルフパロディかと思えるほどの、ほぼ『か「」く「」し「」ご「」と「』な出口夏希と、ほぼ『ルックバック』な吉田美月喜が加担する、奇跡のキャスティングに拍手。また、原作にはない東京でのエピソードなど、映画オリジナルの脚色も言うことなし! ヒップホップ・カルチャーを扱っている割に、前半のポップさ&リズム感が微妙だったり、ツッコミどころも多いが、それすら気にならなくなるほど、後半にかけてのドライブ感が病みつきになる。





















