シャオ・メイ/ローマ大決戦 (2025):映画短評
ただのリベンジ物に終始しないマカロニ・カンフー・アクション
人身売買の拠点であるローマの中華料理店「紫禁城」を舞台に、行方不明の姉を探して中国から来たカンフーの達人シャオ・メイが、しがないイタ飯屋の二代目主人の協力を得ながら犯罪組織へ立ち向かう。ジャパニメーションの影響を受けた『皆はこう呼んだ、鋼鉄ジーグ』のG・マイネッティ監督が、今度は往年の香港カンフー映画へオマージュを捧げた最新作。そこへ、どちらも環境のせいで家庭に居場所のなかった男女(彼女は中国の一人っ子政策、彼はイタリアの家父長制)のロマンス、移民とオーバーツーリズムに揺れるイタリア社会の実像を盛り込むことで、単なるリベンジ・アクションに終始しない多様性と共存共栄の物語に仕上げられている。
この短評にはネタバレを含んでいます





















