層間騒音 (2024):映画短評
陰鬱なムードが往年のJ-HORRORを彷彿とさせる!
アパートの騒音に悩まされる妹と、反対に騒音など全く聞こえない姉。精神を病んだ妹が忽然と姿を消し、その行方を姉が探し始める。妹と同じように出所不明の騒音に悩まされる別の住人、古びたアパートで過去に起きた悲惨な事件、そして異臭を放つ封印された地下室。果たして、騒音の原因は人間なのか、それとも…?というわけで、海外でも指摘されている通り、中田秀夫監督の『仄暗い水の底から』を彷彿とさせる陰鬱なムードの韓流ホラー。住民同士がお互いをよく知らない現代の集合住宅事情や、補聴器がないと音が聴こえない聴覚障碍者というヒロインの設定が上手く活かされている。ジャンプスケアとは一線を画す巧みな音響効果も秀逸。
この短評にはネタバレを含んでいます




















