シェルビー・オークス (2025):映画短評
現代的物語に、昔ながらの恐怖が溶け込む
現在ならではのアイテムと、古くからの伝統的要素が、継ぎ目なく繋がっている。
廃墟の体験リポートをライブ配信をするグループ、という現代的モチーフ。その状況を記録したテープが見つかるという"発見された映像もの"という形式。そういう映画かと思って見ていると、さりげなく、昔ながらの定番だからこそ原初的恐怖を呼ぶ要素の数々----夜の暗い森、魔女の言い伝え、他の人には見えないものが見えてしまう能力、といったものがそっと紛れ込んでいて、予想しなかった場所に連れて行かれてしまっている。そこで思い起こすと、最初からそういう要素が存在していたことに気づかされる。行方不明の妹を探す姉という定型も効果的。
この短評にはネタバレを含んでいます



















