世界一不運なお針子の人生最悪な1日 (2024):映画短評
糸と針の仕掛けが、運命を変えていく
亡き母の洋裁店を引き継いだお針子のヒロインが、ふとした出来事に遭遇し、人生の一発大逆転を企てる。そこで使うのが商売道具の、針と糸、という設定がユニーク。
さらに、この糸と針の仕掛けの過程を描く映像が見もの。ヒロインが糸を使って構築した細工が、どう連鎖して、最後にどんな結果を招くのか。1本の糸が、あれよあれよと事態を変えていくさまが、意外性抜群。それを、次々に角度を変えてテンポよく映し出す、映像のスピードも気持ちいい。
ヒロインは、こういう場合にありがちな善人ではなく、かなり大胆な性格。周囲にいるのも少々風変わりな人々ばかりで、ちょっとブラックな笑いもいい味。
この短評にはネタバレを含んでいます





















