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サムシング・エクストラ! やさしい泥棒のゆかいな逃避行 (2024):映画短評

2025年12月26日公開 100分

サムシング・エクストラ! やさしい泥棒のゆかいな逃避行
(C) 2024 CINE NOMINE - M6 FILMS - AUVERGNE-RHONE-ALPES CINEMA - SAME PLAYER - KABO FILMS - ECHO STUDIO - BNP PARIBAS PICTURES - IMPACT FILM
相馬 学

演技者に寄り添った愛すべき人間喜劇

相馬 学 評価: ★★★★★ ★★★★★

 監督・脚本・主演のコメディアン、アルテュスは、実際のダウン症の青年をキャスティングしたジャコ・ヴァン・ドルマルの名作『八日目』のような作品を目指したというが、それも納得。障がい者たちのドラマというよりも、これは人間ドラマだ。

 基盤となるのは、もちろんお笑い。ときに際どいギャグも繰り出されるが、キャラの人間味を尊重し、愛情とともに描いているから温かいヒューマニズムが先に立つ。

 『八日目』と同様に演技未経験の障がい者たちをキャスティングし、その後に彼らの個性を踏まえて脚本を当て書きしたとのこと。ヒューマニズムの源泉は、そんな製作の姿勢にあるのかもしれない。

この短評にはネタバレを含んでいます
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