悪魔祓い株式会社 (2025):映画短評
ライター2人の平均評価: 3
マブリーの超重量級パンチ、いよいよ悪魔までぶっ飛ばす!
韓国のソウルで次々と多発する不可解な凶悪犯罪事件。その背後でうごめく悪魔崇拝のカルト教団を相手に、マ・ドンソク率いる悪魔祓いのエキスパート集団「悪魔祓い株式会社」の面々が立ち向かっていく。設定自体はなんとなく『破墓/パミョ』を彷彿とさせるが、しかし基本路線はいつものマブリー映画。気は優しくて力持ちなマ・ドンソク演じるコワモテ社長が、今度は人間だけでなく地獄から蘇った悪魔までをも超重量級パンチでぶっ飛ばす。さながらオカルト版『犯罪都市』といった感じ。それゆえホラー映画ファンからはそっぽを向かれるかもしれないし、マブリー・ファン的にもマンネリ感は否めないものの、暇つぶしには持ってこいだろう。
悪魔と素手で戦えるのはドンソクしかいない!?
マ・ドンソクが悪魔とバトる!? それだけで興味が沸く。結論から言えば、彼のファンには大いに楽しめるエンタテインメントとなった。
悪霊調査や悪魔祓いの儀式の描写は『死霊館』シリーズにも似た異様な空気を感じさせるが、そこはドンソク作品、シリアス方向に偏らず、随所に笑いが盛り込まれる。とりわけ悪魔祓い3人組のやりとりはユーモラス。
悪魔復活を図る邪教集団の暗躍や、主人公たちの悲しい過去といった妙味もあるが、やはり肝はドンソクにどれだけ力技を発揮させるかということ。そういう意味ではファンの期待を裏切らない。怖さを極めようとした作品ではないので、ホラーの苦手な方にもお勧め。





















