チャップリン (2024):映画短評
子供たちの目から見た喜劇王チャップリンの真実
喜劇王チャールズ・チャップリンのドキュメンタリー映画はこれまでも数多く作られたが、本作は家族の視点からその素顔に迫るという点において珍しい。監督は孫娘カルメン、製作とナビゲーターは息子マイケル。ほかにも、女優ジェラルディンやサーカス芸人ヴィクトリアなどチャップリンの子供たちが揃い、一筋縄ではいかなかった父親との関係性などを振り返りつつ、人間として家庭人としてのチャップリンを紐解く。特に重要なテーマは家族のルーツ。「ロマ」の血筋が放浪紳士キャラに与えた影響を深く考察する。ジョニー・デップなどチャップリンを敬愛するゲストも多数。中でも『ライムライト』の共演者クレア・ブルームの登場は感慨深い。
この短評にはネタバレを含んでいます



















