イン・ユア・ドリームズ:願いがかなうなら (2025):映画短評
子供の心理、大人の事情、どちらも共感できる
かつて仲良しだった両親の関係がこじれ、不安を抱える長女。うるさい弟を厄介に感じてもいる。子供が内面に抱えるそんな複雑な心理や、大人である両親の事情には、誰もが共感できるはず。人生は完璧でないのだというメッセージも、明確で心に響く。いかにもその年齢の子供らしい表情や身のこなしを見事につかんだアニメーションもすばらしい。
ただ、そういった現実的な部分が優れているのに対し、夢の世界、冒険の部分にはあまり新鮮さを感じず。ファンタジーのキャラクターも、かわいいながらもディズニーやピクサーの映画で見たような気がしてしまう(監督コンビはピクサー出身)。とは言え、楽しませてくれる映画なのは確かだ。
この短評にはネタバレを含んでいます



















