CROSSING 心の交差点 (2024):映画短評
厳しい現実を暖かな眼差しで見つめたクイア映画の佳作
主人公は老齢のジョージア人女性リア。古い価値観に凝り固まった気難しい彼女は、唯一の肉親であるトランスジェンダーの姪の行方を捜すべく、隣国トルコのイスタンブールへと向かう。同行するのは保守的な母国からの脱出を望む現代っ子の若者アチ、現地で力を貸すのは弱者の権利を守るため尽力するトランスジェンダーの弁護士エヴリム。社会の爪弾き者たちから助けられ、やがて彼らと強い信頼関係を築いた老女リアの心に芽生えた変化が物語のカギとなる。人間が異質な他者を恐れたり、嫌悪したりするのは無知ゆえのこと。もっと相手を知ろう。偏見や先入観を取り払おう。そうすれば、世界は今よりも優しくなるはず。素直にそう思える作品だ。
この短評にはネタバレを含んでいます





















