マライコッタイ・ヴァーリバン (2024):映画短評
アートハウス仕様の南インド映画の素晴らしき世界!
いわゆる歌と踊りに溢れた長尺のインド娯楽映画を想定して臨むと、様子がかなり違う。それもそのはず、『ジャッリカットゥ 牛の怒り』の鬼才ペッリシェーリ監督が国民的俳優モーハンラールとの初タッグで贈る新作だ。異様な前衛的エネルギーを放つ荒野の神話世界は、『エル・トポ』や『アントニオ・ダス・モルテス』すら連想させるとは言い過ぎか?
南インド・ケーララ州のマラヤーラム語映画の系譜としては、アラヴィンダン『魔法使いのおじいさん』からも連なるような魔術性を発揮。画面構成などはターセム『落下の王国』に近い審美性がある。この156分を体験して、自分はインド映画の奥深さをまだ何も知らないことに戦慄させられた!
この短評にはネタバレを含んでいます





















