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水の中で (2023):映画短評

2026年1月10日公開 61分

水の中で
(C) 2023 Jeonwonsa Film Co. All Rights Reserved.
森 直人

必見。これぞ「月刊ホン・サンス」の目玉か!?

森 直人 評価: ★★★★★ ★★★★★

全編ピンぼけという恐ろしい噂は本当です! 尺は61分、ぎりぎり長編のホン・サンス第29作。従来性を根底から覆すウォーホルばりの実験を観逃さないで欲しい。映し出されるのは済州島での青春の風景。輪郭が溶け、光と色彩だけが漂う映像は、まるでモネのキャンバスが動き出したよう。4K/8Kの高画質時代に真っ向から逆らう“ぼやけ革命”が、映画の見え方そのものを揺さぶってくる。

監督自身によるローファイな哀愁のギタースコア、そして自らカメラを持つようになった近年の変化が、視覚言語の拡張を後押しする。物語は“映画を作ること”へと収束し、劇中映画と本編が重なる幕引きは『イントロダクション』との呼応としても鮮烈。

この短評にはネタバレを含んでいます
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