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アン・リー/はじまりの物語:映画短評

2026年6月5日公開

アン・リー/はじまりの物語
(C) 2026 Searchlight Pictures. All Rights Reserved
平沢 薫

音楽と舞踏による悦楽が伝わってくる

平沢 薫 評価: ★★★★★ ★★★★★

 音楽と舞踏による恍惚を体感させる。その旋律と身体の動きは、実際の18世紀のシェーカー教徒の記録を基にしたそう。極端な抑圧下や劣悪な生活環境にある人々が、集まって、声を発し、呼気を吐き、全身で踊り、やがて感覚も意識も変化し、至福に達していく。その陶酔が伝わってくる。映画はその模様を何度も描く。実話に基づいて18世紀の宗教家の生涯を描くが、スクリーンに溢れるものは、その物語の枠内に留まらない。

 監督はノルウェー出身のモナ・ファストヴォールド。ブラディ・コーベット監督のパートナーで、彼の『シークレット・オブ・モンスター』『ポップスター』『ブルータリスト』の脚本に参加、共通する感覚がある。

この短評にはネタバレを含んでいます
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