ナイブズ・アウト:ウェイク・アップ・デッドマン (2025):映画短評
ライター2人の平均評価: 3.5
「信仰」というパーソナルで複雑なテーマに迫る
ライアン・ジョンソンの「Whodunit」(誰がやったのか)ジャンルへの愛があいかわらず光る新作。いつも通り面白いキャストが揃うものの、見せ場の多さにはばらつきが。最近密かに超売れっ子になっているジョシュ・オコナーはダニエル・クレイグを凌いで主役かとも思えるほどで、コメディのセンス、人の良さに加え、陰の部分もたっぷりと披露。今作を機に彼はますます活躍しそう。一方で一部のキャスト、特にミラ・クニスは誰でも良かったような感じ。今回は「信仰」という、深く、複雑で、ジョンソン自身にとってもパーソナルなテーマに迫るせいか、上映時間も長い。そのため、歯切れ、リズムがやや失われてしまったような気も。
ミステリーの王道+オリジナル勝負でR・ジョンソンの才能に敬服
今回は片田舎の教会が舞台なので、シリーズ1作目のムードに戻った感じ。その分、英国ミステリーらしさが濃厚に。被害者の本当の顔、限定空間での複数の容疑者、探偵と相棒になる存在(彼も容疑者なのだが)のコンビっぷり、そしてトリックや凶器の表現など、アガサ・クリスティー的な王道を堪能した。
一方で現代テクノロジーも巧妙に利用。動機や終盤の流れ、おどろおどろしい描写は日本の横溝正史作品とも重ねたくなり、いろんなアングルから大満足!
ダニエルのブランは「ちょっとズレた」言動が名人芸の域に達しているが、今回はやや控えめな存在感か。その分、相棒役となる新任司祭のジョシュ・オコナーが悲喜こもごもで共感誘う名演技。






















