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ナイブズ・アウト:ウェイク・アップ・デッドマン (2025):映画短評

2025年12月12日公開

ナイブズ・アウト:ウェイク・アップ・デッドマン

ライター2人の平均評価: ★★★★★ ★★★★★ 3.5

猿渡 由紀

「信仰」というパーソナルで複雑なテーマに迫る

猿渡 由紀 評価: ★★★★★ ★★★★★

ライアン・ジョンソンの「Whodunit」(誰がやったのか)ジャンルへの愛があいかわらず光る新作。いつも通り面白いキャストが揃うものの、見せ場の多さにはばらつきが。最近密かに超売れっ子になっているジョシュ・オコナーはダニエル・クレイグを凌いで主役かとも思えるほどで、コメディのセンス、人の良さに加え、陰の部分もたっぷりと披露。今作を機に彼はますます活躍しそう。一方で一部のキャスト、特にミラ・クニスは誰でも良かったような感じ。今回は「信仰」という、深く、複雑で、ジョンソン自身にとってもパーソナルなテーマに迫るせいか、上映時間も長い。そのため、歯切れ、リズムがやや失われてしまったような気も。

この短評にはネタバレを含んでいます
斉藤 博昭

ミステリーの王道+オリジナル勝負でR・ジョンソンの才能に敬服

斉藤 博昭 評価: ★★★★★ ★★★★★

今回は片田舎の教会が舞台なので、シリーズ1作目のムードに戻った感じ。その分、英国ミステリーらしさが濃厚に。被害者の本当の顔、限定空間での複数の容疑者、探偵と相棒になる存在(彼も容疑者なのだが)のコンビっぷり、そしてトリックや凶器の表現など、アガサ・クリスティー的な王道を堪能した。
一方で現代テクノロジーも巧妙に利用。動機や終盤の流れ、おどろおどろしい描写は日本の横溝正史作品とも重ねたくなり、いろんなアングルから大満足!
ダニエルのブランは「ちょっとズレた」言動が名人芸の域に達しているが、今回はやや控えめな存在感か。その分、相棒役となる新任司祭のジョシュ・オコナーが悲喜こもごもで共感誘う名演技。

この短評にはネタバレを含んでいます
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