1975年のケルン・コンサート (2025):映画短評
ライター2人の平均評価: 3.5
夢に向かって突っ走る女性を爽快に描いた実話ドラマ!
伝説的なジャズ・アーティスト、キース・ジャレットの伝説的なライブを題材に、その舞台裏で大奮闘したひとりの女性にスポットを当てた作品。その女性とは実在するドイツの音楽プロデューサー、ヴェラ・ブランデスだ。16歳で外国のジャズ音楽家を招聘する音楽プロモーターを始めたヴェラは、エリート職業しか認めない堅物な父親の猛反対に遭いつつ、敬愛するジャレットのケルン・コンサートを実現しようする。思い通りにならない娘に残酷な仕打ちをする父親、行動力のある妹に嫉妬して足を引っ張ろうとする無職の兄など、出てくる男たちはろくでなしばかり。そんな周囲の無理解や圧力をはね除け、夢に向かって爆走するヴェラに励まされる。
音楽のある時代を描く映画でもある
キース・ジャレットのソロ・コンサートを録音した歴史的名盤『ケルン・コンサート』が、どのようにして生まれたか。その舞台裏を、実話に基づき、コンサートを企画した18歳の女性プロモーターを主人公に描く。ので、主人公が、父親の価値観の押し付けに負けず、自分の信じることを実践し、周囲がそれ感化されていく、という感動物語だが、加えて、音楽の歴史映画という側面も持つ。
登場人物の中に音楽ライターがいて、観客に向けてジャズの歴史や当時の音楽状況を解説、彼がキース・ジャレットと会話するシーンもあり、監督が描きたかったキース・ジャレット像を表出。登場場面が少ないこのミュージシャン像が、鮮烈な印象を残す。























