メモリィズ (2026):映画短評
「写真」と「記憶」、「日々のルーティーン」が美しく溶け合う
写真を見返す時、そこに写る人や光景の記憶が甦りつつ、その人や光景から別の思い出がたぐり寄せられ、リンクする。そうなると時間や場所の垣根を越え、新たな物語が生まれたりも……。そんな「感覚」を映画にしたような一本。
はっきり言って、この新鋭監督、かなり高度なチャレンジを仕掛けており、時としてカッコつけ過ぎな演出が感じられるも、繰り返される主人公のルーティーンでの微妙な変化など「わび・さび」の境地に達する瞬間が多発。とにかくセンスがいい!
もちろん大筋は存在するし、人々の日常が自然と結びつく日本の原風景と東京の“距離感”もうまく表現され、人によっては大切な何かの喪失が心に深く沁み入るのではないか。
この短評にはネタバレを含んでいます





















