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スター・ウォーズ/マンダロリアン・アンド・グローグー:映画短評

2026年5月22日公開 132分

スター・ウォーズ/マンダロリアン・アンド・グローグー
(C) 2026 Lucasfilm Ltd. & TM. All Rights Reserved.

ライター5人の平均評価: ★★★★★ ★★★★★ 4.4

轟 夕起夫

外伝の枝葉が巨大な幹「スター・ウォーズ銀河」を幻視させる

轟 夕起夫 評価: ★★★★★ ★★★★★

シリーズの一環とはいえ“外伝”なのだから、言うなれば枝葉末節だ。だがその分、自由度が付与され、賞金稼ぎと(血縁はない赤子の)相棒グローグーの旅路は何でもありに。ハット族ほかクリーチャーも総動員して、枝葉こそが巨大な幹の「スター・ウォーズ銀河」を幻視させる。映画ファン垂涎のマーティン・スコセッシ(声の出演)やシガニー・ウィーバーまで投入して。

創始者ルーカスが主に、「黒澤時代劇」経由で正史であるサーガを構想していったの対し、この外伝は黒澤明と因縁持つ勝新太郎、勝プロ製作の『子連れ狼』シリーズ(72〜74)からのインスパイアが大きい(とはいえハードさは緩め)。こうした映画史の交流をも楽しみたい。

この短評にはネタバレを含んでいます
くれい響

ジョン・ファヴローなテイストもダダ漏れ

くれい響 評価: ★★★★★ ★★★★★

「007」的オープニングで幕を開け、ハードボイルドで「子連れ狼」なマンドー&グローグー。「宇宙大戦争」とは程遠いエピソードが展開されるため、TVシリーズの「劇場版」というより、「スペシャルドラマ版」という見方もできるが、『イウォーク・アドベンチャー』『エンドア/魔空の妖精』のような完全お子様向けになっていないのが素晴らしい。ハット一族の騒動に巻き込まれる展開は、初期3部作信者のうるさがたも、グローグーが入口のド新規もしっかり楽しませる“ちょうどいい塩梅”が肝となっている。また、獰猛な動物に移動式屋台といった、ダダ漏れするジョン・ファヴロー監督作のテイストにも思わずニンマリ。

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斉藤 博昭

初期3部作のピュアな喜びも蘇る。ドラマ、アクションとも素直に

斉藤 博昭 評価: ★★★★★ ★★★★★

最新VFX、手作り感満点アナログ。通常はどちらかが作品の売りになるが、本作は両方を“極める”スタンスで映画表現の無上の喜びを提供。特にパペットで動くグローグーの可愛さは、後者だからこそ爆上がりし続ける。
のたうち回る巨体のハット族をはじめ、怪獣的キャラ多数も、童心に帰って楽しませてくれた。この感覚、1999年以降の本シリーズにはなかったもの。
ファヴローの演出力はアクション場面で冴えわたる。冒頭のAT-ATの巨大さの効果を筆頭に、アングル、カット割、編集で、観る側にとっての“適正”を追求。ストーリーも余分な脇道を極力抑え、1本の作品として観やすい。
ゴランソンのスコアは大量だが邪魔にならない。

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平沢 薫

ジョン・ファヴロー監督の心意気が熱い

平沢 薫 評価: ★★★★★ ★★★★★

『スター・ウォーズ』とは、銀河の未来を左右する英雄譚である前に、友を助けに向かう人々の冒険譚である。そう宣言するジョン・ファヴロー監督の心意気が熱い。この銀河には善が存在する。笑いがある。加えて、定番の高速チェイスあり、クリーチャー数は予想以上、原点回帰のオマージュも感動的。

 これまでの『スター・ウォーズ』をまったく知らずに、ここから見ても大丈夫なのも、ファヴロー監督の意図通り。とはいえやっぱり、ずっとこの銀河を見てきたファンへのご褒美のようなおなじみのアイテムや顔ぶれが山盛り。見終わってすぐに、あそこのアレが〜!と話したくなること間違いなし。

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村松 健太郎

あくまでも”マンダロリアンらしく”を貫いた一本

村松 健太郎 評価: ★★★★★ ★★★★★

久しぶりの”映画のスター・ウォーズ”。ただし、いわゆる”カノン=正史”とは一定の距離を置いて作られたという、今までにない立ち位置の一本。ドラマシリーズが好評だった『マンダロリアン』の映画化作品ではあるものの、意外なほどにドラマシリーズの知識は必要ないという巧い作りの映画になっていて、これはなかなかお見事と言いたくなる。”マンドー格好いい!”と”グローグ可愛い!”と言う”肝”の部分に力点を置いたことで、シンプルな娯楽大作となった。グローグの健気さは時に暖かい笑いを呼ぶほどで、こんな”スター・ウォーズ映画”が成り立つのだなと感心してしまった。

この短評にはネタバレを含んでいます
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