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ブルームーン:映画短評

2026年3月6日公開

ブルームーン
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森 直人

ホーク×リンクレイターの深い共鳴と円熟

森 直人 評価: ★★★★★ ★★★★★

リンクレイター監督がまたひとつ時間の層に灯りをともす。『ビフォア』三部作や『6才のボクが、大人になるまで。』で人生の経過を刻んだ彼が、今作では滅びゆく天才ロレンツ・ハートの一夜を静かな残響として描き出す。

1943年のNY。酒を断ったはずの作詞家がバーで過ぎ去った輝きと対話する。ブロードウェイの熱も名店サーディーズのざわめきも、全ては彼の魂の震えを映す背景だ。主演のイーサン・ホークは皮肉と弱さを抱えた声、小柄に見せた身体で痛みを抱えた男を体現。30年のリンクレイターとの創作の旅路が、この名演に結晶する。若き日のジョージ・ロイ・ヒルが登場する場面なども“時間のいたずら”を深める小粋な仕掛けだ。

この短評にはネタバレを含んでいます
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