氷血 (2026):映画短評
現代の雪女は、簡単には立ち去らない!
怪談「雪女」をモチーフにしながら現代社会を見据えている点が、まずユニーク。ホラーというジャンルに時代性を結び付けた内藤監督らしい鋭敏なセンスが光る。
雪女をホラーキャラとしてだけではなく現代社会の“被害者”に設定し、閉鎖的な雪国の家父長制に紐づけ。彼女とモラハラ夫の関係が歪んでいく『シャイニング』的な構図にゾクゾクしながら魅入ってしまった。
現代の雪女にふんした加藤千尋の、慈愛とシャープネスの体現にも仰天。これはまさに”化けた”感。寒々しい映像に加え、悲鳴やささやきなどの音響の仕掛けも巧みなので、ぜひ映画館で味わって欲しい。
この短評にはネタバレを含んでいます






















