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アダムの原罪 (2025):映画短評

2026年6月5日公開 79分

アダムの原罪
(C) DRAGONS FILMS - LES FILMS DU FLEUVE - LES FILMS DE PIERRE - LUNANIME - FRANCE 3 CINEMA - BE TV & ORANGE - PROXIMUS - RTBF (TELEVISION BELGE) - SHELTER PROD
森 直人

ひとつの潮流と言える社会派ジェットコースタームービー

森 直人 評価: ★★★★★ ★★★★★

孤立した母子が夜に放り出される79分。ローラ・ワンデル監督は『Playground 校庭』で確立した主体密着の話法を、ベテラン看護師ルシーの視点で更に研ぎ澄ませた。ダルデンヌ兄弟譲りの手持ちカメラの呼吸は病棟の空気と同期し、ライド系の没入感へと転化。ルシーは制度と母性の狭間で揺れ、緊迫が観客の皮膚にまで迫る。

A・バルトロメイ演じるレベッカは、まるで同年のダルデンヌ新作『そして彼女たちは』の支援施設に居た若い母親の“次”の局面を示すようだ。スイス映画『ナースコール』とも呼応する混沌。社会問題やケアの限界が病室に流れ込む。そんな現実の縮図に我々は当事者感覚で立ち合い、共に走り続けることになる。

この短評にはネタバレを含んでいます
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