SEKIRO: NO DEFEAT:映画短評
日本の伝統美が陶酔を誘う
白い月が、すすきの草原を照らし出す。花びらが舞う。雪が舞う。日本刀の刃が光る。そんな日本の伝統美に溢れる端正な映像絵巻が繰り広げられて、陶酔を誘う。
アニメにはこういう方向性もある。全編手描きのアニメで、デザイン、構図、色彩という、静止状態でも発揮可能な美しさに注力する。動きは、個別な動き自体よりも、その全体図が形成する構図を重視する。線や形は日本の時代劇や劇画を意識しつつ、色調や映像の速度は現代の感覚に合わせる。
そして、それらのすべてを、物語の舞台である、日本の戦国時代末期の乱世の美学で貫く。物語にも、時代劇ならではの主従、宿命などが盛り込まれて、切なく胸を打つ。
この短評にはネタバレを含んでいます




















