ラスト・サバイバー:映画短評
人間のいない世界で、夜空の星が美しい
パンデミックのため人間の数が激減した世界。街に人の姿はなく、植物は勢いを増して緑色を濃くし、コンクリートの建造物は植物に覆われつつある。人間の産業活動がないので、空気は澄み、空は青い。主人公は愛犬と一緒にセスナ機に乗り、そういう光景の中を移動する。夜は星が美しい。リドリー・スコット監督が描きたかったのは、こうした人間のいない世界の静けさなのではないか。
生き延びた人々は、この状況でどのように暮らすのか。そもそもこの世界で生きるとは、どのような営みのことなのか。孤立化から破壊集団化まで、各自が選んだやり方が、何種類も描かれる。主人公が迷いを経て、やがて辿り着く地点を見届けたくなる。
この短評にはネタバレを含んでいます





















