ラスト・サバイバー:映画短評

2026年8月28日公開

ラスト・サバイバー
(C) 2026 20th Century Studios. All Rights Reserved.
平沢 薫

人間のいない世界で、夜空の星が美しい

平沢 薫 評価: ★★★★★ ★★★★★

 パンデミックのため人間の数が激減した世界。街に人の姿はなく、植物は勢いを増して緑色を濃くし、コンクリートの建造物は植物に覆われつつある。人間の産業活動がないので、空気は澄み、空は青い。主人公は愛犬と一緒にセスナ機に乗り、そういう光景の中を移動する。夜は星が美しい。リドリー・スコット監督が描きたかったのは、こうした人間のいない世界の静けさなのではないか。

 生き延びた人々は、この状況でどのように暮らすのか。そもそもこの世界で生きるとは、どのような営みのことなのか。孤立化から破壊集団化まで、各自が選んだやり方が、何種類も描かれる。主人公が迷いを経て、やがて辿り着く地点を見届けたくなる。

この短評にはネタバレを含んでいます
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