ナイトボーン -夜哭- (2026):映画短評
「見えないこと」と異様な音で、恐怖が侵食していく
監督の前作『ハッチング ー孵化ー』の、おぞましいビジュアルが何度も脳裏をよぎる。肝心な人物の顔が見えそうで見えないため、イマジネーションで神経が擦り減らされていく感覚。この寸止め的スリルの蓄積で、観ながら異様なテンションに陥るのは、監督の計算どおりか。
一方で、重要キャラの「顔の怖さ」は強調されたり、視覚で心がざわめき続けるなか、ある耳障りな音が容赦なく神経を逆撫でし、聴覚でも特異な体験に。
そして北欧の森の神秘性が、あらゆる邪悪なムードを浄化していくかのよう。
すっかり恰幅の良くなったルパート・グリントは、“幼なじみ”ラドクリフとは、また別の危ういベクトルの役が身体に馴染んできて味わい深し。
この短評にはネタバレを含んでいます





















