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シンシン アンド ザ マウス/SINSIN AND THE MOUSE (2026):映画短評

2026年6月26日公開 108分

シンシン アンド ザ マウス/SINSIN AND THE MOUSE
Copyright (C) 2021 by Banana Yoshimoto All rights reserved.Japanese original edition published by Shinchosha Publishing Co., Ltd., Japan in 2021. The permission to use the original novel to produce this movie has been arranged with Banana Yoshimoto through ZIPANGO, S.L. (C) 2026映画「SINSIN」FILM PARTNERS
相馬 学

穏やかな時間の流れ中で、心と心が静かに結びつく

相馬 学 評価: ★★★★★ ★★★★★

 自制的なキャラクターを描きながら、静かに時間の流れをとらえる。『キッチン』から続く、吉本ばなな作品の、ある意味正当な映画化。

 台北で出会った日本人女性と台湾出身男性の深まる交流。孤独や喪失に流されかけていた両者の人生の再生が味わい深い。端正な構図の街の風景に、リアルな人間ドラマを溶け込ませた真壁監督の演出も巧い。

 “聴覚”についての記憶の考察も興味深く、自身の記憶と重ね合わせながら味わった。ゆったりめのテンポに慣れるまで時間がかかるが、それもまた吉本原作作品の妙味。じっくりと向き合って欲しい。

この短評にはネタバレを含んでいます
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