顔 -かお- (2025):映画短評
真の美しさとは? 醜さとは?
インディーズスタイルで製作したとヨン監督が語るとおり、『新感染』シリーズと比べてもソリッドで、言いたいことが明快だ。
キーとなるのは“美醜”。記憶にない母の面影をたどる主人公の追跡体験は、“醜い”“ブサイク”“化け物”など母の容姿への容赦ない物言いにまみれる。逆に主人公の父親である目の不自由な芸術家には、見た目の美へのこだわりが。その狭間に本作のテーマが宿る。
ヨン監督によると、韓国の高度経済成長時代の犠牲にしてきたものを浮き彫りにしたとのこと。好景気に浮かれ、真の醜さに気づけない社会には罪がある。関係ないが、“ドブネズミみたいに美しくなりたい”という歌の一節がふと頭をよぎった。
この短評にはネタバレを含んでいます






















