雲と大地のはざまで (2024):映画短評
世界はただ静かに変容していく
2018年、アンデス山脈に囲まれたペルーの小さな家で、両親とアルパカの群を飼いながら暮らし、ラジオでサッカーの試合中継を聞きながら、36年ぶりのペルーのワールドカップ出場を切望する8歳の少年の目に、世界はどのように映っているのか。
愛犬と一緒にアルパカの群を追う少年の周囲で、山は緑で大きく、空は青く広く、雲は白く輝く。そこに、採掘業者による変化が押し寄せてくる。夜、少年の家の壁に映る奇妙な影が、大きくなっていく。アルパカの群と一緒に、得体の知れない何かが歩むようになる。映画は、そうした変化を詩的な映像で描く。誰もが納得する答はなく、ただ世界の変容が静かに映し出されて胸を打つ。
この短評にはネタバレを含んでいます




















