セックス・ピストルズ 破壊の設計図 (2025):映画短評

2026年10月2日公開 96分

セックス・ピストルズ 破壊の設計図
(C) 2025, I WAS A TEENAGE SEX PISTOL PRODUCTION, LLC ALL RIGHTS RESERVED
森 直人

ゆるやかに生き延びたジェントルマンとしての“パンクの伝説”

森 直人 評価: ★★★★★ ★★★★★

原題は90年刊行(邦訳92年)の自伝『オレはセックス・ピストルズだった』と同じ。バンドのオリジナルメンバーであるベーシスト兼ソングライター、グレン・マトロックの名誉回復が軸だが、これに関しては完全に満を持してのタイミング。彼が「シド・ヴィシャス史観」の物語から不当に弾かれた傑物だとの評価はもはや周知の事実と言える。

M・マクラーレン&V・ウエストウッドの最初の店「Let It Rock」(「SEX」の前身)からの店員という最古参でありつつ、音楽性の高さと人柄の良さが広く長い交流を生み、パンクの生き証人となった。結果、本作は最もニュートラルな視座によるピストルズのドキュメンタリーとなっている。

この短評にはネタバレを含んでいます

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