NAZA ナザ (2026):映画短評
「闇」からの声が、戦争の深い「闇」を伝える衝撃
「黒いシルエット」とはいえ、姿や声にすべて加工が入り、身元が絶対にわからない…という前提で語る、イスラエル側の兵士や諜報員。「本音」が赤裸々になる流れに、何度か息が止まるほどの戦慄をおぼえる。
最初は1人を標的にしつつ、任務に慣れれば何人を殺しても平気になる。自分がやらなくても、誰かが代わりにやるから結果は同じ。そうした生々しい「感覚」に、観ているこちらの神経も麻痺。そこが本作の真の怖さかも。
夜の暗闇での証言シーンがメインだが、合間にガザの被害状況や、イスラエル側の作戦を示す映像を効果的に挿入。何より、背景として夜の窓に映し出される、テルアビブの人々の平穏で不自由のない生活風景が最も皮肉だ。
この短評にはネタバレを含んでいます




















