渡瀬恒彦さんはカーアクションも自分で…「相棒」の片桐竜次が振り返る

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イベントで思い出話を咲かせた片桐竜次

 人気ドラマ「相棒」の内村刑事部長役などで知られる俳優・片桐竜次が26日、大分県由布市で開催中の第42回湯布院映画祭の「特集 中島貞夫監督+脚本家高田宏治」シンポジウムに中島貞夫監督、脚本家の高田宏治とともに来場、故・渡瀬恒彦さんとの思い出話に花を咲かせた。

 『沖縄やくざ戦争』『やくざ戦争 日本の首領(ドン)』など、1970年代を中心とした東映娯楽映画を支えてきた中島監督、脚本家の高田らが手掛けた11本の作品を上映する本特集。シンポジウムに登場した中島監督は「70年代というのは、後々になってクローズアップされてきていますが、当事者としては何とか映画でメシを食わねばならない。撮影所の火を消してはいけない。そのためには何でもやろうというのが前提で、性と暴力を押し出してきました。それでマスコミからはだいぶたたかれましたが」と笑いながら述懐する。

 そんな流れから話題は、今年3月に亡くなった渡瀬さんの1976年の主演作『狂った野獣』の話に。同作は強盗に失敗した強盗犯が逃亡するためにジャックしたバスの中に、別の強盗犯が居合わせ、そこからパニックになるさまを描き出したアクション作品。片桐をはじめ、川谷拓三さんら東映所属の大部屋俳優を中心に結成され、渡瀬さんも発起人を務めた「ピラニア軍団」の面々が主要キャストに名を連ねている。

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 同作では渡瀬さんがバスを運転し、横転させるシーンが映画のハイライトの一つとなっている。中島監督が「路上でバスを走らせないといけないから、特殊免許を10日間でとってこいと言ったら、一週間でとってきましたね」と感心した様子で述懐すると、片桐も「普通そんなことはやらせないものだけど、中島監督は役者がやらなきゃという感じにさせるところがあるんですよ」と付け加えた。

シンポジウムには中島貞夫監督や高田宏治らも登壇した

 とは言いながらも、撮影のクライマックスの横転する瞬間は、スタントマンを用意していたという中島監督。「でも彼(渡瀬さん)は、自分で運転するからには、バスも自分でひっくり返したいと言うんです。ただ彼も曲がりなりにもスターだからね。倒れた瞬間に顔をこするんじゃないかと、それが怖かったですね。でもあの男はいっぺん言い出したら聞かないから。だったら計算して撮ろうということになった。ただ、バスに乗るのは(川谷)拓三とか彼(片桐)ですからね。恒さんが自分で倒すとなったら、勝手に降りるとは言えませんわな」と笑顔を見せ、会場は大爆笑。

 それを受けた片桐は「結局みんなで渋々バスに乗りましたよ。それが午前中の撮影だった。昼からは(命綱なしでの)ヘリにぶら下がる撮影で。これは人形でもいいんじゃないかと思ったけど、監督も知らん顔をしていて。この日は1日に2回つらい思いをしましたよ」とボヤいてみせて、会場を沸かせた。そしてその後は『沖縄やくざ戦争』『やくざ戦争 日本の首領(ドン)』の裏話を次々と披露した中島監督と高田。その興味深い数々に片桐も「大先輩2人の話を聞くことができて勉強になりました。ありがとうございます」と満足げな顔を見せていた。(取材・文:壬生智裕)

第42回湯布院映画祭は8月27日まで由布市の湯布院公民館にて開催中

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