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『万引き家族』パルムドール効果で上映規模拡大 プロデューサーも期待

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「“良い映画”を作りたいという思いがあった」松崎薫プロデューサー

 第71回カンヌ国際映画祭コンペティション部門で最高賞パルムドールを受賞した是枝裕和監督作『万引き家族』(6月8日公開)でプロデューサーを務めたフジテレビの松崎薫が28日、同局で取材に応じ、受賞後の変化について語った。

 フジテレビの映画事業と言えば、『踊る大捜査線』シリーズや『海猿』シリーズなど、ドラマと関連した大ヒット作品がすぐに思いつくが、松崎プロデューサーは、『そして父になる』『海街diary』『海よりもまだ深く』『三度目の殺人』『万引き家族』と5作連続で是枝監督とのタッグを組んでいる。

 この点について「もちろん、この夏は『劇場版 コード・ブルー-ドクターヘリ緊急救命-』なども公開されますし、そういった作品も力を入れています。またフジテレビは、昔から矢口史靖監督や、周防正行監督、三谷幸喜さんなど作家性の強い監督さんともお付き合いさせていただいています。是枝監督作品も大きいくくりでいえば、こちらのグループで、柱の一つなんです」と説明する。

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パルムドールを受賞した『万引き家族』 (C) 2018『万引き家族』 製作委員会

 続けて「立場上、作品を作る上では、全力でリクープ(資金を回収すること)しなくてはいけないのですが」と前置きをしつつ「わたし自身がミニシアター系の映画が好きだったということもあり、メジャー路線ではなくとも“良い映画”を作りたいという思いがあったのです」と松崎プロデューサーは心情を吐露する。

 こうした考えは是枝監督も共通しているようで、本作は「そっと観たい人に提供したい」という思惑のもと、あまり大がかりな宣伝活動を望んでおらず、公開劇場数も当初は150館程度だったという。しかし、カンヌに出品されることになり、劇場数が50館程度増えた。さらにパルムドール受賞で、劇場から問い合わせが殺到。最終的には325館という大規模公開となった。この数字は、日本映画としては最大級の公開規模だ。

 松崎プロデューサーは「何度も(ここまで公開規模が大きくなって)大丈夫なのかという思いはあったのですが、劇場側の熱意も感じましたし、パルムドールを受賞したことで、さまざまなメディアで取り上げられ、予定していたよりも圧倒的に露出していただいたことで、期待もあります」と胸の内を明かす。

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 また、各メディアで大きく取り上げられることにより、本作に出演しているキャストたちも、さらに注目を浴びている。なかでも、リリー・フランキー安藤サクラの息子役として出演している城桧吏(じょうかいり)は、オーディションで一目見たときから、是枝監督が素材の素晴らしさを感じていたといい、松崎プロデューサーも「彼は魅力的だなと思いました。是枝監督の演出が素晴らしいということもありますが、スクリーンを通して映る佇まいにオーラを感じました」と絶賛する。

 実際にカンヌでも城の存在は話題になっていたそうで、松崎プロデューサーは「注目されるのはもっともだと思えます」と今後の活躍を約束していた。(取材・文:磯部正和)

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