松本潤、大河以来初ドラマで日曜劇場主演 7月期「19番目のカルテ」で初の医師役

松本潤が、7月期のTBS系・日曜劇場「19番目のカルテ」(毎週日曜よる9時~)で主演を務めることが決定した。松本のドラマへの出演は、2023年に主演を務めたNHK大河ドラマ「どうする家康」(2023)以来。また、2018年放送の「99.9-刑事専門弁護士- SEASON II」以来、約7年ぶりの日曜劇場への凱旋となり、キャリア30年目にして自身初の医師役に挑む。
松本が演じるのは、魚虎(うおとら)総合病院に新設された、総合診療科に所属する総合診療医・徳重晃(とくしげ・あきら)。総合診療科は、18の専門分野に分けられた日本の医療に19番目の新領域として発足した分野で、臓器や性別、年齢にかかわらず、患者の暮らしや家庭環境、心の状態までも含めて“総合的に”診察を行う、いわば「人を診る医師」だ。
そんな徳重は、手術の腕前でも病を瞬時に見抜く頭脳でもなく、「問診」が最大の武器。患者と向き合い、徹底的に話を聞き、時にはその話の裏に隠された嘘を見抜き、対話を重ねることで最善の解決法を見つけ出し、生き方そのものに手を差し伸べる。
原作は、富士屋カツヒトによる連載漫画「19番目のカルテ 徳重晃の問診」(ゼノンコミックス/コアミックス)。脚本は「コウノドリ」シリーズの坪田文が手掛ける。

主演の松本は「この作品を見てくださった方が温かい気持ちになったり、医療に対して少し前向きになれたり…。そんな、そっと背中を押してくれるようなドラマをお届けできたらと思っています。ぜひご期待ください」とコメントを寄せている。キャスト・スタッフのコメントは以下の通り。(編集部・入倉功一)
主演・松本潤
このドラマをきっかけに「総合診療科」というものを知る方も多いのではないでしょうか? 僕もその1人です。
僕が演じる徳重は「総合診療」という新たな分野に、これからの日本の医療が変わっていく未来を感じながら患者さんと向き合っていきます。
この作品を通して、日本の医療の現状や「総合診療」に対する理解が少しでも広がっていくと嬉しいです。
また脚本もとても魅力的です。この作品を見てくださった方が温かい気持ちになったり、医療に対して少し前向きになれたり…。そんな、そっと背中を押してくれるようなドラマをお届けできたらと思っています。ぜひご期待ください。
原作者・富士屋カツヒト
ついにドラマ化! しかもあの日曜劇場で! です!
長い歴史のある枠で原作として取り上げてもらえて、とても光栄に思います。
医療漫画としては、泥臭い権力闘争もなく、目を見張る手術もない、スーパードクターもいません。
ただ今もどこかで誰かを救おうと奮闘する医師と、苦しみを抱え込んで生きている患者の人生、それぞれの一端を描いてきました。
そんなヒーローもヴィランもいない医療作品がどのような形で実写映像として立ち上がるのか、とても楽しみにしています。
プロデューサー・岩崎愛奈
日々の生活の中、身体や心の不調で不安や心細さを感じることは、きっと誰にでも経験があること。そんなとき、「総合診療医」がいてくれたらきっとたくさんの人が救われるはず、世界はもっと優しくなるはずーー初めて原作を読み、初めて総合診療科を知り、そんなことを思いました。そしてこの原作をドラマにしたい! と強く思いました。そんな念願叶って、7月期の日曜劇場で「人を診ること」を専門とする総合診療医の姿を描く、富士屋カツヒト先生原作の「19番目のカルテ」をお届けすることになりました! 私たちにこの大切な物語を預けてくださった富士屋先生に心から感謝しています。
主人公である総合診療医の徳重晃を演じるのは松本潤さん! 初めてお会いして私たちがこのドラマにこめた思いをお伝えしたとき、真っ直ぐに目を見て聞いてくださった松本さん。何でも見透かされてしまいそうな眼差しに、建前なんて取っ払って本当の思いを話さねば! 話したい! 聞いてほしい! と思ったことを覚えています。そこに、主人公・徳重先生の姿を見た気がしました。松本さんとともに新しい領域の医師の、新しい医療ドラマに挑めることがとても嬉しいです。
脚本は「コウノドリ」シリーズを手がけた脚本家の坪田文さん。力強い言葉の数々にハッとしたり、かと思ったらクスッと笑わされてしまったり、今度は全部包み込まれてしまうような温かさにブワッと泣かされたり……坪田さんが紡ぐ温度のある言葉たちを、早く皆さんにお届けしたくてたまりません。
さらに、「総合診療科がもっと世の中に広まることを願っている。きっとたくさんの人を救えるから。日本の医療がきっともっと良くなるから。そのためならばいくらでも協力します」と、総合診療医の生坂政臣先生をはじめ、たくさんの医師の先生方や医療関係者の方々が監修や取材を快く引き受けてくださり、このドラマの一員になってくださいました。素晴らしい原作とキャストとスタッフに恵まれた幸せな現場です。
ドラマというものは、医師や薬のように病や人を治せるものではありません。それでもこのドラマを観てくださった方たちが、日曜の夜、温かな気持ちで安心して眠れますように、明日からまた始まる1週間をいつもより少しだけでも軽やかな気持ちで迎えられますように。そんな願いを込めて、キャストスタッフ一丸となって日曜劇場「19番目のカルテ」を作り上げていきます! ぜひ楽しみにしていてください!
企画・益田千愛
一人でも人を救えるような話を作りたいと思っていました。
立ち止まることがあった時、この「19番目のカルテ」と出会い、自分の心が少し軽くなるのを感じました。総合? 人を“診る”医者? 19番? 興味と疑問を抱きながら読み進めるうちに、命を救うだけではなく、生きる痛みに寄り添う徳重の姿に、これまで届かなかった部分に触れてもらえたような気がしました。
自分が理想としていた主人公の姿がここにあると感じ、そんな人が前に立つ物語を日曜劇場で届けたいと思い企画しました。
徳重は、スーパーマンでもゴッドハンドでもないけれど、目の前にいる人と同じ目線に立てる人。一歩下がっているようで、実はすべてを見ていて、「生きる」ことのために、周りとも自分とも静かに闘う人だと思っています。「この人がいたから、風が吹いたように何かが少し変わったかもしれない」そう思わせてくれる存在は、きっと会社の中や日常の中にもいるはずです。
今回、多くの医師の先生方にお話を伺い、ご協力をいただいています。「お医者さん」はどこか遠い存在だと思っていましたが、私たちと同じように悩み迷い生きていて、それぞれの医師の理想像や葛藤があることを改めて感じました。そんな目線の医師たち、そして彼らと出会う患者たちが、日常に埋もれた痛みから解かれていく姿を描き、見てくださる方にとっての救いの場になるような物語になっています。
「こうでありたい」を、静かに、自分とも闘いながら追い続けている人。いろいろなものを見つめてきたまなざしを持つ人。そんな徳重という人物は、松本潤さんにしか宿せない人物だと思っています。
命が救われたら終わり、ではなく、その先の人生には甘さだけでなく、苦さもある。そこでふんばって生きる人たちの姿を、エンターテインメントとしてお届けいたします。
見てくださる方が、「わたしの物語だ」と思えるような、居場所のような時間になることを願っています。
7月からの日曜よる9時、徳重先生と共にチーム一同でお待ちしています!