リドリー・スコット『エイリアン』シリーズと決別か「十分やった」今後の展開に期待

リドリー・スコット監督が、Screenrant.comのインタビューで、自身が生んだ『エイリアン』シリーズについて「もう十分やった」と語っている。
スコット監督は、1979年に1作目の『エイリアン』を発表。その後、4作目まで監督を務めなかったが、2012年に『プロメテウス』、2017年に『エイリアン:コヴェナント』を監督。近年好評を博したフェデ・アルバレス監督の『エイリアン:ロムルス』(2024)ではプロデューサーを、8月配信予定のドラマ「エイリアン:アース」では製作総指揮を務めている。
スコット監督は「『エイリアン4』で勢いがなくなったと感じました。私の作品はかなり良かったと思うし、ジム(ジェームズ・キャメロン)の続編も良かった。しかし、ほかの作品はかなり良くなかったと言わざるを得ない」とシリーズの歩みを振り返り、「その時は、“くそったれ。このフランチャイズは終わりだ。『スター・トレック』や『スター・ウォーズ』並みに重要な存在であるべきだったのに”と思いました。実際、その価値があると今でも思ってます」と当時の心境を告白。
「それから数年後、シリーズを復活させようと思い、(脚本家の)デイモン・リンデロフと一緒に、白紙の状態から『プロメテウス』を書き上げたんです。じっくりと時間をかけてね」と続編を手掛けた経緯を明かした。
さらに「とても歓迎され、観客は“もっと観たい”と思っていた。私は“もっと展開させよう”と言ったのですが、誰も動いてくれなかったので、自分で『エイリアン:コヴェナント』を作ったんです。あれも成功したと思います」というスコット監督は、新たな作り手によってシリーズが発展していることに「この先シリーズがどう進むにしても、自分としてはもう十分やったと思います。あとは、これがさらに続いていくことを願っています」と語っている。(編集部・入倉功一)