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【ネタバレ】「エイリアン:アース」第1話冒頭&「ピーター・パン」引用が意味すること プロデューサーが説明

画像は「エイリアン:アース」第1話より
画像は「エイリアン:アース」第1話より - (C)2025 FX Productions, LLC. Courtesy of FX Networks and Hulu

 ドラマシリーズ「エイリアン:アース」のエグゼクティブ・プロデューサーを務めるデヴィッド・W・ザッカーが、撮影地であるタイでインタビューに応じ、第1話「ネバーランド」の冒頭シーン、ドラマにおける「ピーター・パン」引用が意味することを語った。(以下、第1話のネタバレを含みます)

【動画】「エイリアン:アース」予告編

 ドラマの舞台は、映画『エイリアン』1作目の2年前にあたる2120年の地球。プロディジー社が生み出した初のハイブリッドたちが、「宇宙で回収された5種の生命体」を積んだまま地球に墜落したウェイランド・ユタニ社の宇宙船を調査する。

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 第1話の冒頭は、地球に墜落する前の宇宙船「USCSSマジノ」の船内やクルーたちの姿を映し出す。コールドスリープから目覚め、テーブルを囲み食事をとるクルーたち、マザーの入力音など、リドリー・スコット監督が手がけた1作目を意識した演出が立て続けに登場する。

 デヴィッドは、冒頭の演出について「あれは完全に初代へのオマージュです」とショーランナーのノア・ホーリーが意図的に仕掛けたものだと認めている。「彼は映画を初めて観たときの感情的な反応を再現しようとしました」

 本作はオリジナル版の2年前に起こる出来事を描くが、デヴィッドは「このシリーズは映画を観ていなくても楽しめます」とシリーズを未履修でも問題ない構成になっていると強調する。「逆に、シリーズのファンはすぐに作品の世界観を認識できるでしょう。その時代に忠実でありながらも、全く新しい領域へ踏み込んでいます」

 また、本作はディズニー・アニメーションでも有名な「ピーター・パン」の引用が至る所に登場する。シドニー・チャンドラー演じる主人公の名前は“ウェンディ”、第1話のタイトル及びプロディジー社の研究島の名前は「ネバーランド」、ウェンディらハイブリッド(人の意識が注入された人間型ロボット)たちの集団名は「ロスト・ボーイズ」。さらに、劇中ではディズニー・アニメーション版の映像も使用されている。

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 ディズニー版の映像使用は、ディズニーによるフォックス買収が背景にあると見られている。デヴィッドは「ノアが脚本を書いた段階で、すでにディズニーによるフォックス買収は完了していたと思います」と振り返り、「『ピーター・パン』の引用は、ウェンディというキャラクターに密接に結びついており、最も純粋で腐敗していない存在=子どもを物語の中心に据えました」と語る。

 原作の「ピーター・パン」は、ディズニー版とは異なるダークな物語で知られており、「ピーター自身も子どもたちへの関わり方において、ドラマに登場する企業を率いる冷酷で執着的な指導者のイメージと通じる部分があります」とデヴィッド。「これはノアが込めた本作のテーマである『人間の道徳・傲慢・野心』、そしてそれが人類にもたらす『代償』を探る意図に直結しています」と明かしていた。(取材・文:編集部・倉本拓弥)

「エイリアン:アース」ディズニープラス スターで独占配信中(毎週水曜日に新エピソード追加)

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