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『ヒックとドラゴン』実写版トゥース、目や口が小さい“リアルバージョン”検討も却下!試行錯誤を重ね完成

めちゃくちゃかわいい実写版トゥース
めちゃくちゃかわいい実写版トゥース - (C) 2025 UNIVERSAL PICTURES. ALL RIGHTS RESERVED.

 アニメーション版『ヒックとドラゴン』3部作の監督で、現在公開中の実写版でも引き続き監督を務めたディーン・デュボアがインタビューに応じ、ドラゴンのトゥースの実写版ビジュアル決定までには知られざる紆余曲折があったことを明かした。

【画像】『ヒックとドラゴン』の実写キャラクター&ドラゴンたち

 実写版トゥースは大きな頭に大きな目&口と、アニメーション版のトゥースらしさはそのままに、そのリアルな皮膚感などで現実世界にも絶妙になじんでいる。このバランスを取るのは「とても難しかった。たくさんの試行錯誤をした」というデュボア監督は、実写版トゥースを作り上げるプロセスを「もし、アニメーション映画の前に実写映画が存在したとしたら、その実写映画でのトゥースはどんな見た目だったんだろう?」と考えるところから始めたと語る。

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 「トゥースにはかなり誇張されていてほとんどカートゥーンみたいなところがあるから、アニメーションで様式化されたトゥースの要素は、どんなリアルな動物がインスピレーションになったんだろう? と考えたんだ。そして、黒ヒョウや大きな黒猫、サンショウウオなど動物の参考資料を集めた。僕たちはそれらの特徴を見ていき、彼の頭の形を変え始めた。もう少し猫みたいにして、目も口もちょっと小さくしていった。自然界にはトゥースのように大きな目を持つ動物は存在しないからね。クジラですら持っていない。だから、そうしたすべてを調整して、彼が動物界にもっと属していると感じさせられるようにしようとしたんだ」

 しかし、頭、目、口を小さくしていくと同時にトゥースの個性も失われていってしまったという。「それでわかったんだ。『オーケー。観客がこのキャラクターをトゥースだと認識できるようにし、表情で感情を伝えられるようにするには、僕たちは大きな目と口を与えないとだめだ』とね」

 そこで、トゥースの頭ではなく、体と動きをリアルに寄せていく方向に舵を切った。「骨格や筋肉から体の構造を考え、皮膚や、光が鱗にどう反射するかといったことを考えた。そうしたものをとてもリアルにすることで、大きな目と口、大きな頭はキープできるのではないかと思ってね。だから、そのコンビネーションによって、彼が人間の俳優たちと現実の世界にいる生き物であることに十分説得力を与えられていたらと願っている」とデュボア監督。「でも、彼は本当に難しかったよ」と笑っていたが、その努力はしっかりと実を結んでいる。(編集部・市川遥)

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