「風、薫る」個性豊かな同級生たち CP明かす生田絵梨花ら看護婦養成所メンバー起用秘話

連続テレビ小説「風、薫る」(NHK総合・月~土、午前8時~ほか ※土曜は1週間の振り返り)は、第5週から看護婦養成所編がスタート。主人公の一ノ瀬りん(見上愛)&大家直美(上坂樹里)と共に看護の授業に励むのは、個性豊かな同級生たちだ。制作統括を務める松園武大チーフプロデューサー(CP)が、多江(生田絵梨花)、喜代(菊池亜希子)、ゆき(中井友望)、しのぶ(木越明)、トメ(原嶋凛)の一期生メンバーそれぞれの起用理由や撮影の様子について語った。
連続テレビ小説第114作となる「風、薫る」は、まだ女性の職業が確立されていなかった明治期に、考え方もやり方も違う二人のトレインドナース(正規に訓練された看護師)をモチーフに描いたバディドラマ。看護婦養成所を卒業したりんと直美が、患者や医師たちとの向き合い方に悩み、ぶつかり、成長していく姿を描く。
多江役の生田は、本作が“朝ドラ”初出演。医師の家系で育ち、意識が高く周囲と衝突するキャラクターを気品たっぷりに演じている。オーディションで選ばれた生田について、松園は「生田さんは出演しているドラマを見ると、役者としての表現力が研ぎ澄まされた方。オーディションでもやはりとても目を引く存在でした」と当時を振り返る。
「彼女の真っ直ぐさ、意志の強さが、自分の信念や価値観を強く持った多江にピッタリ」と生田の起用の決め手について語った松園。撮影中の様子についても「とても台本を深く読み込まれる方。一つ一つの表現を演出に確認しながら演じているのが印象的です。周囲の状況や人をとても気にかけている人で、時にジョークを言って場を温めたりもしてくれます。(7人の中でも)ムードメイカーの一人だと思います」と紹介した。
一期生が集う看護婦養成所編の撮影は年末年始あたりに始まったといい、松園は「割と1か月近く、朝から晩までの撮影で、7人は一緒にいる時間が多く、協力しあい、包帯を巻く練習を前室でやっていたりしました」とチームワークの良さを強調。「お芝居以外のことでも『昨日食べたお菓子がおいしかったね』って。ある種の同級生的な輪、人間関係が少しずつ構築された撮影だったと思います」と舞台裏を明かす。
松園曰く、最年長の喜代を演じる菊池以外は、生田同様オーディションで選んだという。「トメは一番年下。ガッツがあって、新潟の農家出身。彼女なりの看護に対する強い思いを持っていて、一番年下でありながら周りが見える人。そういう方にピッタリな方ということで原嶋さんを選びました」と一期生の起用理由を一人ずつ明かす。
「しのぶ役の木越さんは、奇想天外でありながらちゃんと届ける部分は届けられる人。どこかフワッとしながらも、この人はどんなことをするんだろうと思わせる個性があり、そんな人がしのぶを演じると面白くなるだろうと思い、起用しました。ゆき役の中井さんは、清らかでまっすぐで、その部分が役とピッタリ合うと思いました。ナイチンゲールのことも一生懸命勉強してくださっていて、ナイチンゲールへの愛情を持って現場に入ってくれている、とても素敵な方です」
また、喜代役の菊池についても「喜代だけ年齢が合わないので、オファーという形での起用になりました」と述べ、「喜代に求めたのは懐の深さです。いろいろなことを受け止めることができる(人としての)大きさを持った方がいいなと思い、菊池さんを選びました」と回顧。「実際に放送を見ると、とてもホッとします。菊池さんがポッと話されたことに癒される自分がいます」と菊池の演技の魅力にも太鼓判を押していた。(取材・文:名鹿祥史)


