『踊る大捜査線』藤吉夏鈴&齊藤なぎさ、青島俊作との共演「人生の伝説」新世代がつなぐ“踊る”イズム

『踊る大捜査線』に新たな風を吹き込んだ二人! - 村下希衣子役の藤吉夏鈴&須永あかね役の齊藤なぎさ
『踊る大捜査線』に新たな風を吹き込んだ二人! - 村下希衣子役の藤吉夏鈴&須永あかね役の齊藤なぎさ

 社会現象を巻き起こした織田裕二主演『踊る大捜査線』シリーズの14年ぶりとなる新作映画『踊る大捜査線 N.E.W. メトロポリスを駆け抜けろ!』(全国公開中)に、新キャストとして参加した藤吉夏鈴(櫻坂46)と齊藤なぎさ。主人公の刑事・青島俊作をはじめ、連続ドラマからのレジェンドキャラクターが再集結する中で、物語に深く関わる謎の女子高生・村下希衣子&須永あかねを演じた。1997年の連ドラ放送当時はまだ生まれていなかった新世代キャストの2人が、『踊る』シリーズ参加の心境と感慨を語った。(取材・文:早川あゆみ、写真・高野広美)

【撮り下ろし写真】藤吉夏鈴&齊藤なぎさ、『踊る』で新たな魅力発見!

SNS社会の怖さを体現するキャラクター

Q:オファーが届いた時の心境はいかがでしたか?

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藤吉夏鈴(以下、藤吉):ずっと続いている歴史ある作品と、それに自分が出演させていただくことが、最初はあまり結びつかなかったです。夕方の再放送とかで観させていただいていましたから、すごく嬉しい気持ちと、未だに違和感がある感じが入り混じっています。

齊藤なぎさ(以下、齊藤):わたしも、歴史ある作品に参加できたことが未だに信じられないです。『踊る大捜査線』は誰もが知っている素晴らしい作品で、特にわたしの両親が大好きなんです。出演させていただけることが決まった時、真っ先にお母さんに伝えたら、すごく喜んでくれました。

Q:お2人が演じるキャラクターは、役柄的に現代を象徴しているような立ち位置です。

藤吉:SNSで何でも見ることができる時代の怖さみたいなテーマがあると思っていて、それを見せられるような役だったのは嬉しかったです。

齊藤:考えさせられるテーマですよね。

藤吉:悪いことをしているという自覚も感覚もない、突発的にしてしまっているような子が、近年は増えている気がします。そういう社会の問題に関わる役を演じられて、その意味を感じていただけたらいいなと意識していました。

齊藤:SNSでの噂の広がりや、すぐに特定されたりすることとか、AIの普及で人間が必要なくなるんじゃないかというような、大きいテーマがあります。“悪い”って言っていいのかわからないけど、そういうことを象徴するような2人だと思っています。観てくださった方に、何か伝わっていればいいなと思います。とてもやりがいのある役柄でした。

「想像の数倍早かった」女子高生のテンポ感

(C) 2026フジテレビジョン BSフジ ビー・エー・シー

Q:本広克行監督は役づくりについて、「お2人が独自の世界を作ってらっしゃったから、あえて何も言わなかった」とお話ししていました。

藤吉:初顔合わせで台本を読み合わせした時に、監督からお話はいただきました。わたしとしては、今の女子高生っぽい感じを出したいと思いました。街中で話を聞いたりしていると、テンポ感がすごいじゃないですか。考える間もなく言葉が出てくる感じで、想像の数倍早かったんです。わたしは今どきの女子高生とはかけ離れたところにいるので、しっかりとそういう子たちにできたらいいなと思いました。

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齊藤:アドリブで話すシーンも多かったので、「何を話します?」って控室でお話したりしました。基本的に仲がいい設定だったので、そこは意識しました。

Q:仲良くなるために工夫したことはありますか?

齊藤:最初から、すごく話しやすい感じでした。

藤吉:よかったです(笑)。わたしもそう思っていました。

Q:お互いに、どんな俳優さんだと感じられましたか?

藤吉:見た目とのギャップがある方だと思いました。見た感じがすごく可愛らしくて、私のマネージャーさんとかとも「可愛いすぎる」と話題になっていたんです。

齊藤:すごく嬉しい!

藤吉:でも、声を張るシーンとか男前な一面が垣間見えて、いい意味でイメージと違うなって。もともとはキュートなイメージでしたが、今は「なんてカッコいいんだろう」と思っています。

齊藤:わたしはお会いした時に、すごく雰囲気のある方だとびっくりして。立ってるだけでみんなを魅了するようなオーラがあると思いました。撮影現場でもすごく真面目で。

藤吉:えっ!?(笑)。

齊藤:わたしはそう感じましたよ?(笑) いろいろなことを吸収される方で、とても学ばせていただいてます。

藤吉:わたしこそ学ばせていただきました。普段はアイドル活動をしていますが、今まで会ったことのないタイプの方だと思いました。

齊藤:えー!(大きく笑う)

藤吉:この豪快な笑い方とか(笑)。この感じが好きです。

齊藤:わたしもさらにファンになりました。クールな印象だったのですが、話してみるとすごく気さくで優しい。アドリブの相談の時も、たくさん案を出してくださって、お姉さんらしい、頼りがいのある方だと思いました。

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若い世代にも刺さる『踊る大捜査線』の世界観

(C) 2026フジテレビジョン BSフジ ビー・エー・シー

Q:主演の織田裕二さんの印象はいかがでしたか?

齊藤:本当に優しくて、気を遣ってくださって、フランクな方でした。撮影現場に入る時、すごく緊張していたんです。でも、織田さんが笑わせてくださって、緊張がほぐれて、お芝居がやりやすくなりました。ちょっと慣れないアクションも「こうやるんだよ」って教えてくださいました。

藤吉:シリアスなシーンでご一緒しましたが、カットがかかった瞬間、ちょっと茶目っ気のあることをおっしゃったりするんです。そういう一面もあるんだなってキュンとしました。

齊藤:そう、キュンでしたね。素敵な方だなって、勝手に大好きになっちゃいました。

Q:ご自身がお好きなシーンを1つ挙げてください。

齊藤:わたしは、織田さんと自分の“アクションシーン”です。「こんなことがあるんだ」「自分の人生の伝説」だと思っています。家族にすごく自慢しました(笑)。しっかり過去と繋がっているところが、すごく感慨深いです。

藤吉:織田さん、趣里さん(芝田ひばり役)、白洲さん(白洲迅/美浦秋役)の掛け合いです。昔ながらの足を使っての捜査と、SNSを両方使っているのがカッコよく、ときめきました。若者たちが青島さんに引っ張られながら現場に出ていくところが、ちょっと生意気な言い方ですけど、とても可愛いなぁと思いました。

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齊藤:お3方のエレベーターのやり取りとか、ね。

藤吉:はい。素敵でした。

Q:『踊る大捜査線』に出演して、得たことや学んだことはどんな点でしょうか?

齊藤:わたし自身、将来について悩んでいた時期だったのですが、亀山(千広)プロデューサーが「この目の表現ができるなら、俳優としてやっていけますよ」と褒めてくださって。これからも頑張ろうと思えたし、背中を押してくださる一言だったと思います。わたしは闇のある役を務めることが多くて、純粋な女の子はあまり演じたことがないんです。実際は明るい人間だと思うんですけれど、そこは自分の強みにして、生かしていきたいと思います。

藤吉:わたしは逆に、そういう暗めの役が少なかったので、演じさせていただいた希衣子ちゃんは、これまでとは全然違うタイプで。すごく緊張していましたが、何事も挑戦だと思えました。お芝居については、まだ学ばせていただいてる最中ですから、今後も何かに縛られたりせず、いろいろなものに挑戦できたらなと思っています。

Q:お2人の世代だと『踊る大捜査線』をご存じない方も多いかと思いますが、そういう方に今作をお勧めするとしたら?

齊藤:初めて『踊る大捜査線』を観る方でも、わかりやすいと思います。そして「これ、過去作を観ているからこそ刺さるんだろうな」と思うシーンがあるので、きっとシリーズを遡って観たくなるはずです。

藤吉:若い子たちは、SNSが相談相手になっちゃう世の中ですから、目上の方からしたら「それはどうなの?」って思われるかもしれない。でも、『踊る大捜査線』の世界観では、お互いに寄り添って、両方をうまく使って事件を解決していきます。そういう部分は、若い世代の方たちにも刺さるんじゃないかと思うので、ぜひ観てほしいです。

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