渡辺謙、大先輩・山崎努の生きざまに感銘 ドキュメンタリー映画お披露目をサプライズでお祝い

第39回東京国際映画祭

犬童一心監督、山崎努、渡辺謙
犬童一心監督、山崎努、渡辺謙

 2日、都内で開催中の第39回東京国際映画祭「Nippon Cinema Now部門」に出品された俳優・山崎努(※崎=たつさき)を追ったドキュメンタリー映画『山崎リバーサイド -俳優の肩ごしに-』(※崎=たつさき)ワールドプレミア上映舞台あいさつに、山崎努が出席。サプライズゲストとして渡辺謙が花束を手に駆け付け、山崎がこの作品に強い覚悟を持って挑んだことを伝える場面もあった。この日はメガホンをとった犬童一心監督も登壇した。

【画像】山崎努、渡辺謙のサプライズ登壇に笑顔

 本作は、名優・山崎努の生きざまを映画『ジョゼと虎と魚たち』などの犬童監督がすくい上げたドキュメンタリー映画。本人のロングインタビューを軸に、老いと向き合い、癌闘病の中でも「俳優」を追求する姿を追う。渡辺は、山崎から影響を受けた俳優として本作に参加している。

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 大病を患ったなかで行われた撮影。観客とのQ&Aの最中、舞台袖から花束を持ってやってきた渡辺は、山崎とがっちり握手を交わすと、客席から大歓声が上がる。渡辺は「ちょうどこの映画を撮る前だったと思うのですが、山崎さんのお宅にお伺いすることがあり『生身の自分をさらけ出す取材を受けようと思っているんだよね』という話を聞いたんです」と振り返る。

 その際、渡辺は「役に深く入り込んで演じるタイプの山さんが、個人としての自分をさらけ出すというのはものすごい体力がいるし、根気がいる。山さんは病み上がりでもありましたし、ご年齢のこともありますので『大丈夫ですか? 無理をしてまた体を壊したら心配』という話をしたんです」と明かす。しかし渡辺は、山崎の「覚悟を持って身をさらけ出すんだ」という強い思いをヒシヒシと感じたという。

 渾身の思いで出演した山崎。そして丁寧に山崎の俳優としての生きざまをすくい上げた犬童監督。出来上がった作品を観た渡辺は「山さんがどうやって生きてきて、どうやって俳優という仕事をしてきたのかが、ものすごく宝石のように散りばめられた映画だと感じました」と激賞すると「僕ももう若い俳優というわけではないですけれど、一応山さんの門下生としては、これまで見てきたこと、聞いてきたこと、山さんがやってきたこと、一緒にやらせていただいたことなど、いろんな記憶が呼び起こされて、身近な関係ではありますけれども非常に感動いたしました」と語っていた。

 山崎も「面白かった」と満足そうな表情を浮かべると「犬童さんがシチュエーションを作るのが実に上手だったので、僕もやりやすかった。素晴らしかったです。映画の話から逸れますが、ちょっと病気じゃないかと思うくらい、さらけ出すのが好きになりました」と笑い「俳優というの『苦手です』と言いながら、ぐっとさらけ出しているんだから……」と演じる人間ならではの“癖”を述べていた。(磯部正和)

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