全世界が衝撃!オスカー受賞の大本命は『ジョーカー』だ!

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 世界の批評家たちが絶賛し、ベネチア国際映画祭で金獅子賞を獲得したジョーカー。早くもジョーカー役ホアキン・フェニックスのアカデミー賞主演男優賞だけでなく作品賞も確実と言われはじめており、今年の映画賞を総ナメにすることも間違いないだろう。「人生はクローズアップで見れば悲劇だが、ロングショットで見ればコメディーだ」は喜劇王チャールズ・チャップリンの名言だが、その言葉を体現したような人生を送る純粋な思いを抱えた一人の男は、一体なぜ誰もが恐れる<悪のカリスマ>へと変貌したのか。彼を取りまく環境や行き場のない悲しみと怒り、知られざる衝撃の真実をオリジナルストーリーで描く究極の人間ドラマが、10月4日に日米同日公開となる。

唯一無二の<悪のカリスマ>ジョーカー!

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数多くの名優が演じてきたまさに伝説のキャラクター

 もともとジョーカーは、緑色の髪に道化のようなメイク、狂気じみた笑顔で知られる映画史において絶大な人気を誇る名悪役だ。彼にとって、人生の苦難も悲劇も全てはコメディー。金にも名声にも執着がなく、ただ世間を混乱に巻き込む。目的もなく、何をしでかすか全く予想できない彼の犯罪は、身体的にはスーパーパワーを持たないただの人にもかかわらず、何かを守るために戦うヒーローや人々を苦しめてきた。

 常識に囚われないジョーカーの強烈なカリスマ性は悪人にもかかわらず人々を魅了し続け、過去にジョーカーを演じたジャック・ニコルソン、アカデミー賞助演男優賞を獲得したヒース・レジャージャレッド・レトーなど実力派俳優たちが演じることによって名悪役キャラクターであることを映画史に刻み込んだ。

初めて究極の悪の誕生が明かされる!

 ジョーカーの起源はコミックスで触れられたこともあったが、時を経て改訂され続け、その全容は謎に包まれてきた。本作の『ジョーカー』ではその謎に、原作のない完全オリジナル脚本で挑んでいる。

 本作でジョーカーに変貌していくのは、コメディアンを夢見る青年アーサー・フレック。大都会の片隅に暮らす彼は、ボロアパートで年老いた母親の面倒を見ながら、ピエロ派遣の大道芸人の仕事で糊口をしのぐ。「世界に笑いや喜びをもたらしなさい」という母の言葉を胸に、人を笑わせる人間になろうと、ネタ帳を大切に持ち歩くアーサー。やせっぽちで気が弱く、街のチンピラ小僧たちに袋だたきにされるその姿は<悪のカリスマ>のイメージからはほど遠い

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名優ロバート・デ・ニーロの出演自体に大きな意味がある。

 彼を取り巻く環境も最悪だ。街ではエリートが富を独占し、公共サービスはストップ。道路はゴミであふれ、ネズミが這い回る環境で、福祉も受けられず先が見通せない人生を送るアーサーの姿は、絶望的に腐敗した世の中で怒りをためこんでいく、1970年代の傑作『タクシードライバー』の主人公トラヴィスに重なる。かつてトラヴィスを演じた名優ロバート・デ・ニーロは、『ジョーカー』でアーサーの心の支えとなるトーク番組の人気ホストを演じている。彼に憧れるアーサーの姿は、コメディアンに憧れる男の狂気を描いた『キング・オブ・コメディ』(1982)でロバートが演じた主人公ルパート・パプキンのようでもある。

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ホアキン・フェニックスは、極限の減量で精神的にもジョーカーに近づいた

 アーサーを演じたホアキン・フェニックスは、この役のために短期間で20キロ以上も体重を落として撮影に臨んだ。骨ばった体でゆっくりと舞い踊るアーサーの姿からは、えもいわれぬ切なさが漂うと共に、その内に育つ狂気がいつ爆発するのかという不安にもかられ、一時も目が離せない。現実感あふれる、全く新たなジョーカー像を生み出したホアキンは、鬼気迫る迫力でキャリア史上最高の熱演を見せ、早くもアカデミー賞主演男優賞を確実視する声が上がっている。ホアキン自身、これまでに3度のアカデミー賞ノミネート経験があり、その中でも本作は一番の有力作品と言っていいだろう。

映画史に残る傑作誕生

 本作の挿入曲として予告編でも使用されているのは、コメディー俳優ジミー・デュランテの歌う「スマイル」。つらい人生も、笑顔でいれば明るい日が来ると歌うこの曲は、もともとチャップリンが、資本主義社会において労働者が酷使される世の中を皮肉った『モダン・タイムス』のテーマとして作曲したもので、映画のテーマを象徴している。

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「僕の人生は喜劇だ」アーサーはいかにしてジョーカーになる?

 エンターテインメント大作でありながら現代社会への痛烈なメッセージととてつもない衝撃を投げかける『ジョーカー』は、批評家からも賞賛をもって迎えられ、世界三大映画祭のひとつ「第76回ベネチア国際映画祭」でグランプリ(金獅子賞)を受賞した。もちろん、アメコミ映画の受賞は史上初となる。

 2017年に金獅子賞に輝いたギレルモ・デル・トロ監督の『シェイプ・オブ・ウォーター』は、その年のアカデミー賞で作品賞を受賞。2018年に金獅子賞を受けたアルフォンソ・キュアロン監督の『ROMA/ローマ』も最後まで作品賞を争い、外国語映画賞を獲得した。この流れからも、『ジョーカー』はアカデミー賞の最高賞でもある作品賞の最有力作品であることは間違いないだろう。

 近年、アメコミ映画でも数々の傑作が誕生するようになり、昨年は『ブラックパンサー』がアカデミー賞作品賞にノミネートされた。『ジョーカー』はそれだけにとどまらず、アメコミ映画として史上初の受賞を成し遂げる作品となるかもしれない、映画史においてもまさに歴史的な一本だ。(編集部・入倉功一)

映画『ジョーカー』は10月4日より全国公開
映画『ジョーカー』オフィシャルサイト
(C) 2019 Warner Bros. Ent. All Rights Reserved” “TM & (C) DC Comics”

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