年末年始映画特集2020~劇場邦画編~

 年末年始に劇場公開される邦画は、サスペンス、青春群像劇、ダークファンタジーや爆笑コメディーなど幅広いラインナップが充実しています。映画納めと映画初めにぴったりな作品を厳選して紹介します。(文・早川あゆみ)

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『サイレント・トーキョー』12月4日公開

監督:波多野貴文
キャスト:佐藤浩市石田ゆり子西島秀俊
99分

 「アンフェア」シリーズなどの脚本家の秦建日子が、ジョン・レノンオノ・ヨーコの名曲「Happy Xmas(War Is Over)」にインスパイアされて書いた小説の映画化。クリスマスイブに東京で起こった連続爆破テロ犯の要求は、生放送での首相との対談。事件に翻弄される人々を描くクライム・サスペンスで、佐藤浩市、石田ゆり子、西島秀俊、中村倫也広瀬アリスら実力派&若手俳優の熱い演技合戦は見もの。「SP」シリーズの波多野貴文監督が手掛けた、ドローンとVFXを効果的に活用されたド迫力の映像や、栃木県足利市に3億円をかけて建設された渋谷のスクランブル交差点のオープンセットで撮影されたシーンの迫力は、スクリーンで目の当たりにしたい。

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『夏、至るころ』12月4日公開

監督・原案:池田エライザ
キャスト:倉悠貴石内呂依さいとうなり
105分

 福岡市出身の池田エライザが、福岡県田川市を舞台に原案と初監督をつとめた青春映画。自治体や市民参加による地域発オリジナル映画制作企画「ぼくらのレシピ図鑑」の第2弾。幼いころからともに祭りの和太鼓の練習を続けてきた親友の泰我(たいが)が、大学受験のために太鼓をやめると言い出し、焦る翔。彼はある日、音楽を諦めて東京から戻ってきた少女・都と出会う。青春期特有の不安定さを抱える彼らが、自分の人生に向き合い、一歩を踏み出すまでを、夏の空や雲の色、夜のプールのきらめきなどとともにみずみずしく描いた池田監督。その手腕は新人らしからぬ美しさで、今後の監督としての活躍に期待が持てる。

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『新解釈・三國志』12月11日公開

監督・脚本:福田雄一
キャスト:大泉洋ムロツヨシ小栗旬
113分

 日本でも愛されている約1,800年前の中国の興亡記「三国志」を、『銀魂』シリーズなどの福田雄一監督が完全オリジナルとして描いたコメディー大作。名高い英雄のはずがひたすらボヤき続ける劉備や、カリスマ軍師なのに軽~いノリの孔明ら新解釈なキャラクターたちが、中華の覇権をめぐってしのぎを削る。主演に福田の熱烈オファーを受けた大泉洋を迎え、ピュアな「三国志」ファンは怒りだすかもしれない抱腹絶倒脱力系の世界観の中で、ムロツヨシ、小栗旬、賀来賢人橋本環奈ら福田組オールスターズが暴れまくる!

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『天外者(てんがらもん)』12月11日公開

監督:田中光敏
キャスト:三浦春馬三浦翔平西川貴教
109分

 激動の幕末から明治初期、武士でありながら近代日本経済の基礎を構築し、「天外者」(薩摩の方言で、すさまじい才能の持ち主の意味)と呼ばれた五代友厚(ともあつ)を中心とした青春歴史群像劇。『利久にたずねよ』『海難1890』の名コンビ、脚本・小松江里子×監督・田中光敏が映画化。攘夷や開国といった内輪もめには目もくれず、日本の未来を見据えていた五代を、全身全霊で挑んだのは、さきごろ急逝した三浦春馬。志を同じくしていく仲間たちには、三浦翔平、西川貴教、森永悠希らがふんする。大胆な発想力と実行力、優しさを兼ね備えた稀代の才人である五代の姿が切なく心に響く。

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『BOLT』12月11日公開

BOLT
Photo by JUMPEI TAINAKA

監督・脚本:林海象
キャスト:永瀬正敏佐野史郎金山一彦
80分

 「私立探偵 濱マイク」シリーズの林海象が脚本と監督を務め、7年ぶりに発表した人間ドラマ。巨大地震によって原子力発電所のボルトが緩み、高放射能冷却水が漏れ始めてしまった中、男は仲間とともに命を懸けてボルトを締めに向かうが……。未曾有の大惨事に翻弄されていく男の人生が、「BOLT」「LIFE」「GOOD YEAR」の3つのエピソードで描かれる。監督の盟友・永瀬正敏が主演し、佐野史郎、金山一彦、後藤ひろひとら名優たちが顔をそろえる。現代美術家・ヤノベケンジが香川・高松市美術館の特別展において創り上げた巨大セットで行われた、前代未聞の公開撮影シーンが見どころ。

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『私をくいとめて』12月18日公開

監督・脚本:大九明子
キャスト:のん林遣都

 型破り女子の暴走をコミカルに描き出して高く評価された、『勝手にふるえてろ』の芥川賞作家・綿矢りさと大九明子監督が再びタッグを組んで映像化したラブストーリー。おひとりさま生活が板についたみつ子は、脳内に存在する相談役「A」と楽しく暮らしていたが、ある日、年下営業マン・多田に恋をする。女優・アーティストとして活躍するのんと林遣都が共演するほか、みつ子の親友でイタリアに嫁いだ皐月に橋本愛がふんし、NHK連続テレビ小説「あまちゃん」以来ののんとの共演も話題。

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『約束のネバーランド』12月18日公開

監督:平川雄一朗
キャスト:浜辺美波城桧吏板垣李光人
119分

 全世界累計発行部数2,500万部を超える大ヒットコミックの満を持しての実写映画化。孤児院で幸せに育てられている子どもたちは、鬼に献上される食用児だったという衝撃的なストーリーが話題を呼んだ脱獄ファンタジー。孤児院からの脱獄を計画する主人公のエマ役に、原作の大ファンだったという浜辺美波。『万引き家族』の城桧吏、「仮面ライダージオウ」の板垣季光人らが演じる子どもたちは、原作よりも少しだけ年長の設定だが、母親代わりの“ママ”役の北川景子と、補佐役・クローネの渡辺直美はイメージそのまま。どこか日本離れした原作の世界観が踏襲され、不思議な空気感を醸し出している。

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『AWAKE』12月25日公開

監督・脚本:山田篤宏
キャスト:吉沢亮若葉竜也
119分

 2021年のNHK大河ドラマ「青天を衝け」が控える吉沢亮主演の青春映画。天才棋士に敗れてプロへの夢を諦めた大学生・英一が、AI将棋のプログラミングという目標を見つけ、かつてのライバルと再び戦い、再生していく姿を描く。2015年に行われた実際の将棋エンターテイメント「電王戦」での棋士対AIの戦いに着想を得て、新鋭・山田篤宏監督が脚本を書き下ろし、第1回木下グループ新人監督賞グランプリに輝いたオリジナルストーリー。タイトルの「AWAKE」は実際の将棋プログラムの名前。英一のライバル・陸役は若葉竜也ほか、落合モトキ寛一郎馬場ふみから若手実力派が集結する。

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『おとなの事情 スマホをのぞいたら』1月8日公開

おとなの事情 スマホをのぞいたら
(C) 2020 Sony Pictures Entertainment (Japan) Inc. All rights reserved.

監督:光野道夫
キャスト:東山紀之常盤貴子鈴木保奈美

 イタリアのアカデミー賞を受賞し、世界18か国でリメイクされた大人のコメディー映画『おとなの事情』の日本版。あることをきっかけに年に一度集まる3組の夫婦とモテない独身男性が、スマホに届くメールと電話のすべてを全員に公開するというゲームをはじめたことから大混乱に陥る。主人公の独身男性役は10年ぶりに映画に主演する東山紀之、不倫や秘密の恋といった「絶対に誰にも知られたくない秘密」を抱えた人々を鈴木保奈美、常盤貴子、益岡徹田口浩正ら実力派俳優が演じる。日本ならではのアイディアを加えた岡田惠和の脚本は味わい深く、一筋縄ではいかない意外な感情にゆさぶられる。

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『大コメ騒動』1月8日公開

監督:本木克英
キャスト:井上真央三浦貴大夏木マリ
106分

 日本の女性が初めて起こした市民運動ともいわれる米騒動の史実をもとに、性根を据えた女たちのたくましさを痛快に描くエンターテイメント。大正17年、富山の漁師町で暮らすおかか(女房)たちは、米の価格の高騰に頭を悩ませ、米俵を運ぶ仕事を阻止しようとするが失敗。だが、それが新聞記事になったことで、大騒動になる。主演の井上真央は、家族の命を守ろうとする強い瞳が印象的。室井滋立川志の輔西村まさ彦柴田理恵左時枝ら富山県出身の名優たちが顔をそろえ、メガホンを撮った『超高速!参勤交代』シリーズの本木克英監督も富山出身。主題歌は米米CLUBの「愛を米(こめ)て」という徹底ぶり。

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