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『ブラックパンサー/ワカンダ・フォーエバー』徹底予習 主役不在、どうなるワカンダ?

新ブラックパンサーとなるのは?

 全世界で社会現象を巻き起こしたマーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)映画『ブラックパンサー』(2018)の続編ブラックパンサー/ワカンダ・フォーエバーが、11月11日に日本公開される。待望の新作を前に、『ブラックパンサー』1作目がいかにして伝説となったのか、その背景を振り返りながら、続編の注目ポイントや新たに登場するキャラクターを一挙に紹介する。(文・構成:zash)

前作『ブラックパンサー』はいかにして伝説となったのか

いくつもの伝説を打ち立てた前作『ブラックパンサー』

 MCUフェーズ3の一環として、2018年に公開された『ブラックパンサー』は、『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ』(2016)で初登場したティ・チャラ=ブラックパンサーを主人公とする作品だった。

 国連会議における悲劇により父でありワカンダの国王ティ・チャカを失った息子ティ・チャラが、ブラックパンサーとして真の国王になろうとする姿が映し出される。ワカンダに対して恨みを抱き、ティ・チャラとも因縁めいた関係性を持つキルモンガーのワカンダ襲撃に対抗し、見事キルモンガーを打ち破ったティ・チャラは、ヴィブラニウムを利用して発展してきたにもかかわらず、長くその扉を閉ざしてきたワカンダの門戸を開くことを宣言して幕を閉じた。

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激突するティ・チャラとキルモンガー

 前作公開当時、アメリカ合衆国のトランプ大統領が国境に壁を立てようとしたり、イギリスがEUから離脱したり、世界中で未だ人種差別が蔓延っていたりと、人々は手を取り合うのではなく、分断の道を歩もうとしていた。そんな時世に誕生した本作は、黒人ヒーローを主人公に据えた初のマーベル映画として、多様性をテーマに、世に生きるマイノリティーの感情移入を誘う結果をもたらした。世界から小さな農業国と思われていたアフリカの一国が、地球の命運さえも左右する重要な国家であるという描写は、多くのアフリカ系の人々に勇気を与えたのは言うまでもない。

 『ブラックパンサー』は、北米で歴代5位となるオープニング記録を樹立し、その後も5週にわたって首位をキープ。最終的には北米歴代5位の興行成績を上げ、全世界興収は13億ドルを突破。ヒーロー映画として初の快挙となるアカデミー賞作品賞を含む7部門にノミネートされ、3部門で受賞を果たした。まさにアメリカだけでなく、全世界で社会現象を巻き起こした作品なのである。その後、ブラックパンサーは『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』(2018)、『アベンジャーズ/エンドゲーム』(2019)でサノス率いる軍勢と死闘を繰り広げた。

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続編に登場する主要キャラクター

最愛の兄を失ったシュリ

シュリ(レティーシャ・ライト/日本版声優:百田夏菜子

 ブラックパンサーであるティ・チャラの妹。ヴィブラニウム工学の天才科学者であり、ワカンダの最先端技術を中心で支える存在。首飾りの中に仕込まれたスーツをはじめ、ブラックパンサーのツールを数多く開発している。

 運転技術にも長けており、武器商人ユリシーズ・クロウの潜伏先であった韓国・釜山では、ティ・チャラに代わり遠隔で車を運転するなど、ブラックパンサーの戦いをサポートした。キルモンガーらとの戦闘では、ガントレットを装着し応戦。続編では、中心人物として扱われており、彼女が新たなブラックパンサーになるのではないかという噂もある。

ナキアはどう動く?

ナキア(ルピタ・ニョンゴ/日本版声優:皆川純子

 ティ・チャラの幼馴染。ウォー・ドッグと呼ばれるワカンダのスパイ集団の一員で、世界各地で諜報活動を行っている。ユリシーズ・クロウを追って訪れた韓国・釜山でも顔の広さを証明している。かつては親衛隊であるドーラ・ミラージュの一員だったこともあり、その戦闘力も驚異的である。

ワカンダ最後の砦ドーラ・ミラージュを指揮するオコエ

オコエ(ダナイ・グリラ/日本版声優:斎賀みつき

 ティ・チャラやナキアの幼馴染で、ワカンダの国王親衛隊ドーラ・ミラージュの隊長。ブラックパンサーであるティ・チャラの護衛を務めているだけに、その戦闘力は他を寄せ付けない。ハイテク武器やツールへの造詣も深く、どんな相手であろうと決して屈することはない、誇り高き生粋の戦士。サノスが地球に襲来した際にも勇敢にもその軍勢に立ち向かった。

ティ・チャラと長年ライバル関係にあったエムバク

エムバク(ウィンストン・デューク/日本版声優:木村昴

 ワカンダ王家と長く距離を置き、首都から遠く離れた山奥で暮らすジャバリ族のリーダー。ティ・チャラの国王即位に異議を唱え、1対1の決闘を申し込むも、ティ・チャラに敗れる。その後、キルモンガーとの戦いでは、ジャバリ族を率いてブラックパンサー陣営に加勢した。

ロス捜査官も帰ってくる! - 画像は前作『ブラックパンサー』より

エヴェレット・ロス(マーティン・フリーマン/日本版声優:森川智之

 ティ・チャラをはじめ、ワカンダの人々と友好的な関係を築くCIA捜査官。初登場は『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ』。シャロン・カーターの上司であり、かつてはアメリカ空軍のパイロットだった。釜山で捕えたユリシーズ・クロウを尋問中に、キルモンガーらの襲撃に遭い負傷。ワカンダの最先端技術で回復を遂げ、キルモンガーとの戦いでは、空軍時代の卓越した操縦テクニックを披露した。

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主役不在の続編…どうなる『ブラックパンサー/ワカンダ・フォーエバー』

海底から迫る新たな脅威ネイモア

 前作に引き続きライアン・クーグラー監督がメガホンをとる『ブラックパンサー/ワカンダ・フォーエバー』は、国王ティ・チャラ亡き後のワカンダが描かれる。もともと、続編はチャドウィック・ボーズマンさん演じるティ・チャラを主人公に想定されていたが、2020年8月にチャドウィックさんが急逝したことを受け、脚本が大幅に書き換えられた。

 亡きチャドウィックさんの想いを引き継ぎ、世界中のファンに続編を届けるため、シュリ役のレティーシャ・ライト、オコエ役のダナイ・グリラ、ナキア役のルピタ・ニョンゴら前作キャストが集結。新時代のワカンダ再興へ動き始める。

 彼らの前に立ちはだかるのは、海底王国タロカンの王であるネイモアテノッチ・ウエルタ)だ。マーベル・コミックではネイモア・ザ・サブマリナーという通り名でも知られるネイモアは、1939年のデビュー以来、長きにわたるコミックの歴史において、ヴィランとヒーローの双方で存在感を発揮してきたキャラクターだ。

国王亡きワカンダの運命は…

 予告編の段階では、ネイモアがワカンダに接触すること、新たなブラックパンサーと相対することが推察できる。しかしながら、ヒーローとしての一面も併せ持つネイモアであるだけに、一体どのような形で登場するのかという点にも注目が集まっている。その他にも、ドラマシリーズに先駆けて初登場するリリ・ウィリアムズ/アイアンハートドミニク・ソーン)の姿も予告編では確認することができ、彼女がいかに物語に絡んでくるのかにも注目したい。

 予告編公開の時点で、世界中のファンを感動の渦に包み込んだ『ブラックパンサー/ワカンダ・フォーエバー』。世界中の映画館で、再び「ワカンダ・フォーエバー!」の掛け声がこだまする。

『ブラックパンサー』ディズニープラスで配信中

(C) Marvel Studios 2022
(C)2022 MARVEL

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