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ゴールデンカムイ 網走監獄襲撃編

2026年3月13日公開 122分

まさにシリーズ集大成!『ゴールデンカムイ 網走監獄襲撃編』評価は?

編集者レビュー

金カム
(C)野田サトル/集英社 (C)2026映画「ゴールデンカムイ」製作委員会

ゴールデンカムイ 網走監獄襲撃編』2026年3月13日公開

野田サトルの人気漫画を、山崎賢人(崎は「たつさき」)主演で実写化した大ヒット映画の第2弾。明治末期の北海道を舞台に、日露戦争帰りの元兵士・杉元佐一(山崎)とアイヌの少女・アシリパ(※リは小文字・山田杏奈)が、莫大なアイヌの埋蔵金をめぐって、第七師団の中尉・鶴見篤四郎(玉木宏)や新撰組副長・土方歳三(舘ひろし)らと攻防を繰り広げる。2024年の映画第1弾と「連続ドラマW ゴールデンカムイ ー北海道刺青囚人争奪編ー」に続く今回は、原作随一の戦い「網走監獄襲撃編」が描かれる。監督はドラマ版エピソードを手掛けた片桐健滋(※「片」は旧字体が正式表記)。

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編集部・入倉功一 評価:★★★★

 冒頭、ある原作シーンの再現だけで『ゴールデンカムイ』ファンと“筋肉”好きはニヤリとせずにはいられないはずだ。原作へのリスペクト全開の幕開けでファンの心をがっちりと掴みながら、“金カム”らしいユーモアを交えた巧みな構成で、網走監獄の乱戦まで一気に突っ走る。

 相変わらず再現度が高い新キャラクターの参戦に加え、前作と連続ドラマ版を経て、個性派キャラクターたちの群像劇はますます充実。尾形百之助(眞栄田郷敦)、谷垣源次郎(大谷亮平)、土方歳三(舘ひろし)など、各登場人物にしっかり「これこれ!」と思わせる見せ場が用意されているのもファンにとってはうれしい要素だろう。

 レジェンド級のスタントマンも参加したという網走監獄内の戦いは、囚人700名が入り乱れる大乱闘から『ワイルドバンチ』感あふれる銃撃戦、ヒリつく緊張感の対決が同時進行で描かれる。アクション映画ファンも唸るであろう贅沢な一本となった。今回もフル稼働で戦う主人公・杉元役の山崎賢人はもちろん、怪演がますます冴えわたる鶴見役・玉木宏のアクションも必見だ。

 ちなみに、前作からバトンタッチした片桐健滋監督は、ドラマ「きのう何食べた?」シリーズも手掛けている。それだけに『ゴールデンカムイ』の見せ場のひとつである食事シーンは、シリーズ屈指の飯テロシーンに仕上がった。まさに実写シリーズの集大成ともいえる一本になったが、テンポ感のある分、人間ドラマが薄味になった感も少しあり★4つ。

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編集部・石井百合子 評価:★★★★★

 杉元(山崎賢人)、尾形(眞栄田郷敦)らがラッコの肉を食すシーンで珍事が巻き起こる爆笑シーンからアイヌ金塊のカギを握るのっぺら坊の正体に迫るミステリー、網走監獄での死闘まで、前作と同様シリアスと笑いのバランスが絶妙な第2弾。前作では杉元&アシリパ(山田杏奈)+白石(矢本悠馬)のトリオがメインだったのに対し、尾形やキロランケ(池内博之)、谷垣源次郎(大谷亮平)、インカラマッ(高橋メアリージュン※ラは小文字)らを交えたチーム戦に転じているのが特徴。同時にいつ、誰が裏切るのかわからないスリルが全編を貫く。

 評判のアクション面も杉元をはじめ新キャラの都丹庵士(杉本哲太)のほか、土方歳三(舘ひろし)、二階堂浩平(柳俊太郎※柳=木へんに夘)ら盛りだくさんの見せ場に興奮しっぱなし。なかでも特筆すべきは、杉元とアシリパの絆がより強固になっているところ。

 初めは幼なじみの目を治療するための金を工面する目的で金塊の争奪戦に身を投じた杉元だが、今では相棒の“アシリパさん”を守ることが何よりも大事。それは、かつて戦場で多くの命を奪ってきたことへの贖罪のようでもあり、後半で杉元がアシリパへの想いを吐露するシーンは山崎の真骨頂。ブレないナイトぶりに胸が熱くなり、人の優しさが人を救うのだと実感する。ヤバイキャラとして大人気の宇佐美時重は、演じる稲葉友が大幅な減量を行う熱意が結実し、期待を上回るはじけっぷり! 臨場感あふれるカメラワークやクライマックスの網走監獄での大決戦など、スクリーンで観る醍醐味が詰まったシリーズ集大成の出来栄え。

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