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巨匠らしい重厚感と、ゴージャスな映像と、エグい一族争いと…

2021年11月26日 斉藤 博昭 ハウス・オブ・グッチ ★★★★★ ★★★★★

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ハウス・オブ・グッチ

描かれることは世間を騒然とさせた大スキャンダルだが、巨匠の語り口は基本、冷静。そして突発的に辛辣でエグい。有名ブランドに、それぞれのプライドと距離感で対峙する一族に、異分子が入り込み支配を広げるプロセスを、的確なエピソードをつまんで描くので、ひじょうに見やすい作り。特に前半はシーン切り替えのテンポの良さ、イタリアロケ駆使の重厚感あふれる映像で「映画らしい映画」を観ている感覚。いい意味でベタな音楽の使い方も気分を上げる。
上昇志向をちらつかせつつ、純粋に恋する女が、自分中心型の政治家のように傲慢&支配的になる変化で、ガガのどっしり感は異常レベル。堂々たる“ファッションショー映画”にもなっている。

斉藤 博昭

斉藤 博昭

略歴:1963年神奈川県藤沢市生まれ。高校時代は映画研究部に所属。1997年よりフリーランスのライターとしてさまざまな媒体に映画レビュー、インタビュー記事を寄稿。得意ジャンルはアクション、ミュージカル。最も影響を受けているのはイギリス作品です。Yahoo!ニュースでコラムを随時更新中。

近況:昨年に続いてトロント国際映画祭はオンラインで参加。導入はエイリアンものの「Encounter」、国民的人気TVジャーナリストをレア・セドゥが熱演する「France」、「ダンケルク」の若手俳優たちが愛欲ドロドロを演じる「Benediction」などが記憶に。

サイト: https://news.yahoo.co.jp/byline/saitohiroaki/

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