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飽和状態のヒーロー映画が、まだ進化すると希望の光も感じる

2021年12月21日 斉藤 博昭 スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム ★★★★★ ★★★★★

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スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム

前情報である程度、予想する人も多いだろうが、この作品は徹底して情報シャットダウンで向き合うべき。最大の見どころを、絶対に伝えたくないもどかしさ。ある意味「ルール違反」な設定を、ここまで効果的に使うとアッパレしかない。
冷静に考えれば複雑怪奇だが、スパイダーマンだから可能になった面白さで、ピーター・パーカーの青さゆえの発端が壮大な事件へ発展するのもこのキャラらしい。見せ場のアクションの収集のつかなさも、状況を反映していて納得。要所では、俳優トム・ホランドの成長に身震いする。
「思い出として大切にすること」「忘れること」。この両者が果てしない感動を導き、終盤、タイトルの意味が切なく胸を締めつける。

斉藤 博昭

斉藤 博昭

略歴:1963年神奈川県藤沢市生まれ。高校時代は映画研究部に所属。1997年よりフリーランスのライターとしてさまざまな媒体に映画レビュー、インタビュー記事を寄稿。得意ジャンルはアクション、ミュージカル。最も影響を受けているのはイギリス作品です。Yahoo!ニュースでコラムを随時更新中。

近況:『ウエスト・サイド・ストーリー』公開に合わせて、東山紀之さんのCM撮影や各種インタビューをお手伝い。作品への愛をまっすぐに受け止めて、こちらも感激。

サイト: https://news.yahoo.co.jp/byline/saitohiroaki/

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